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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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年末だけあって仕事が死ぬ程忙しくて毎日死んでいます。
佐幸も碌に書けない~(泣)
 
 
 


ログは129個目。
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。










・佐幸
・戦国、現代、女体化混在

※何でも許せる方向け。





【140字集(129)】







①現代・転生

幸村に欲しい物を聞くといつも同じ言葉が返って来る。
「…お前」
何処のバカップルかと言う会話だがそこに含まれるこの時代で俺の忍と言えない彼の悲愴な迄の必死さを佐助だけは知っている。
だから。
「俺様はずっとあんたの物だ」
彼が安堵するなら何度でもと佐助は幸村を抱き締め同じ答えを繰り返した。



「俺の…俺の佐助…」
「あぁ。遥か昔から俺様はあんただけの物だよ」

だからずっと傍にいて。

【お題:欲しいものない?】










②現代・転生

昔と違い佐助を己の忍と言えない事に不安を抱く幸村。
欲しい物を聞かれる度に佐助の名を挙げる彼はその答えに佐助が同じ様に募らせた不安を溶かしている事を知らない。
確かなものが無い事に怯えているのはどちらも同じ。
俺様はあんたの物だと幸村を宥めながら、佐助は自分にもまたそれを言い聞かせた。



だから、大丈夫…大丈夫…

【お題:逃がさないでね、僕のこと】










③戦国

最近庭に大きな穴を掘っている幸村。
どうやらそれは佐助を捕まえる為の落とし穴らしく聞いた佐助は思わず呆れた。
忍がそんなもん落ちる訳ないでしょと叱って止めさせるが。
「お前が最近あちこち飛び回ってばかりだから…」
もっと一緒にいたかったと言われ佐助は見えぬ穴に見事に落とされた己を悟った。



落ちた穴は深かった。

【お題:落とし穴にご注意を】











④不明
 
走る雷、轟く雷鳴。彼の好敵手を思い出す天気は幸村には好ましいが、佐助は嫌いらしくいつも機嫌が悪くなる。
普段感情をひた隠す彼が目に見えて嫉妬をする姿は悪くない。
「旦那…何処見てるの」
こっち見なさいと強引に顔を外から佐助の方に向かされ嬉しさに笑えばお仕置きだと唇に噛み付かれた。



甘い仕置きもあったものだな。

【お題:悪天候はむしろ、好都合】










⑤戦国・3
 
信玄が倒れ落ち込む幸村に大将たる者不安を顔に出すな常に余裕気に笑っていろと厳しく叱咤し突き放したのは彼の成長を願っての事だった。
しかし今、戦場で逃げる兵をも容赦無く屠り血塗れで鬼の如く笑う彼は…
「どうした、佐助?武田の勝利だぞ」
笑っているのに人形の様で。
佐助は絶望に立ち尽くした。



つられて此方まで笑ってしまう、彼の笑顔が好きだったんだ…

【お題:笑えない笑顔】











⑥現代・転生
 
彼の為に命を賭ける事も出来ない今。
佐助は己の価値を見失い過去の主従関係に拘った。
それ故反射的に出てしまったその言葉。
「佐助!俺達はもう主従ではない!新しい関係を俺と始め…」
「やだ」
捨てないでと願う佐助がそれが告白だったと気付き、振られたと落ち込む彼に必死の弁明を始めるまで今暫く。



【お題:新しい関係なんかいらない】

この後佐助は幸村を落ち込ませたとして政宗様と慶ちゃんに幸村の事振った癖にと暫くイビられる。そしてそれはどうでもいいけど幸村の誤解を解かねばと必死に自分の思いを赤裸々に語り、必死過ぎてどれだけ恥ずかしい事を語っているか自覚もなく語り続け政宗様達をドン引きさせる。










⑦戦国

蒼天疾駆の名を頂く佐助は己の足に自信があった。
しかし今、倒れた主の冷たい体を抱いた己の足は鉛の様に重く動かない。
彼の体を敵兵の手の届かぬ場所へ連れて行かねばならないのに。
光を失い真っ黒に塗り潰された世界には蒼い天も無くもう何処にも駆ける事は出来ないのだと佐助は足元から闇に沈んだ。



光を喪った世界では何処にも行けない。何処にも行く場所なんてない…

【お題:動けない足】










⑧戦国

佐助が里から帰還の命を受けたと知った幸村は自ら彼に暇を出した。
主の命があった方が帰り易かろうと思ったのだ。
しかし佐助は短く一言。
「やだ」
理由を問えばあんたがそれを聞くのかと笑う。
「あんたが俺様を人にしたんでしょ」
責任取って最期まで面倒見てよと言うから幸村は泣きたい気持ちで頷いた。



心が無い忍だったら里に加えて主の命ともなれば逆らわなかっただろうけどねと笑う彼。忍が里を捨てる事の重さはお互いに分かっていた。

【お題:あなたが私を】













初心な年下の恋人に添い寝だけの日々を送る佐助。
周囲には我慢の日々を同情されるが佐助は特に苦とは思わず寝顔を見ているだけで満足だ。
だってこの幼い寝顔がいつか己の手で色付き変わっていく。
「その時を想像するだけで我慢も苦じゃないよね」
不穏な事を思い乍ら佐助は今はまだとその額に口付けた。



【お題:寝顔を見つめて満足そうな佐幸】

こぼれ話
https://twitter.com/sayori_888/status/1198734382753693696










⑩現代・転生

佐助は外では必ず弁丸と手を繋ぐ。
迷子になどならぬと口を尖らせると違うと彼は首を振る。
「あんたじゃなくて俺様が迷子にならない様に…」
思い出すのは政宗から聞いた己亡き後の彼の事。
彼の忍は己を探し戦場をさ迷い歩いていたらしい。
離さないでと泣き笑う年上の男を弁丸は仕方ないなと手を握った。



二人の手繋ぎは幸村が17歳になる夏まで続いた。(その頃には幸村ももう慣れた)

【お題:迷子にならないよう手を繋いでいる佐幸】




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プロフィール
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早和
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非公開
自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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