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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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止め時かと言いつつ続いているログ放出5つ目です。
一度始めてしまうとなかなか・・・(汗)
 
 
 
見易さの為に改行等の手を若干加えてます。
戦国、現代混在してますのでご注意。
 
 
 
 
 





・佐幸
・小ネタ
・戦国、現代混在





【140字集⑤】











①戦国

その日は初夏の様に暑かったので、佐助は鍛練の休憩を取る主に砕いた氷を出してやった。
目を輝かせて喜ぶ様子に摘まんでいた自分の最後の一つを口元に渡してやると指ごと咥えて一言。
「もっと欲しい・・・」
汗に濡れた肌と上気した頬。あらぬ姿を連想したのも暑さの所為だと佐助は頭を抱え突っ伏した。



「佐助、何故前屈みなのだ?」
「何でもありません!」

佐幸さんは『もっと欲しい』をお題に、140字でSSを書いてください。】










②現代

ずっと危うい状態が続いていた。
例えるならグラスに並々と注がれた水。
少しでも揺らしたら零れそう。
均衡を崩したのは自分。
部屋で並んでテレビを見ていた時、間近の佐助に見惚れて思わず手を伸ばした。
触れた瞬間佐助が目を見張って視線が絡む。
(あ、溢れる・・)
近付く唇に思って無言で目を閉じた。



佐幸さんは『間違えて触れてしまった』をお題に、140字でSSを書いてください。】










③戦国
 
上杉との戦。
行く手を遮るかすがに忍の相手は忍がと佐助が応じた。
腕は佐助の方が上だがその余裕と手加減が仇となったのか苦無が頬を掠める。
毒は無かったのかかすがを退けた後も佐助は飄々としていたけれど幸村は気に食わなくて。
「忍の刃は気を付けねばならぬのだろう!」
告げて傷口を乱暴に舐めた。



「ちょ、危ないなら舐めないでよ!」
「うるさい!顔など己では舐められないだろう」
「痛い痛い!旦那、傷抉らないで!せめて優しく!」

『強引に傷口を舐める』とちょっと連動。
【佐幸お題『乱暴に傷口を舐める。』】











④戦国
 
佐助の主は単純で考えが足りなくて猪突猛進で、バレバレの嘘や罠にも簡単に引っ掛かる。
おかげで自分は日々苦労し通しだ。
だと言うのに、嫌な仕事を終えて帰ると。
「佐助!」
徐に飛び付いて離れない離さない。
「こうせねばならぬ気がした」
何でこんな時だけ鋭いのかね。
思って温かな身体を抱き返した。



【佐助に関しては鋭い旦那。 (佐幸お題『おもむろに とびつく。』】










⑤戦国
 
傍若無人に振るまい乍ら、肝心な時に我儘になりきれない優しい人。
優しくて酷い人。
最後の戦で一人俺様を置いていった。
俺の事は忘れてお前はかすが殿と幸せにだなんてそんな事。
出来る訳がないだろう!
俺様の想いを分からせてやるよと大烏で猛る戦場へ向かう。
見上げる驚愕の瞳に胸がすく思いがした。



そんな嬉しそうな顔するなら最初っから置いてくんじゃないよ!

佐幸へのお題は『忘れて、なんて残酷だね』です。】










⑥現代
 
幸村は類稀なき美形であるのにその容姿への無頓着さからどうにも垢抜けない。
だから佐助は幸村の髪をセットしてみた。
ヘアワックスを買ったと適当な理由で、遊びの延長の様な雰囲気で。
しかし前髪を上げてよく見えるようになった大きな瞳が見上げる可愛さと言ったら!
見せるのが勿体無くて元に戻した。



俺様といる時だけお洒落するようにしようね!

波間様とじじょ様と話していた佐助プロデュース幸村に萌えて。
【 佐幸お題『ふざけて ヘアセットをしてやる。』】










⑦不明

恋仲となりつつ中々進展のなかった二人が酔った勢いで懇ろとなった翌朝、幸村が見たのは深く項垂れる佐助の姿だった。
どうやら昨夜の記憶が曖昧な事に落ち込んでいるらしい。
「だって初めてだったのに!」
旦那との初めてはちゃんと覚えておきたかったと嘆くのに、思わず乙女か、と突っ込んだ。



受けより乙女な攻めの佐助さん。
佐幸さんは『はじめてだったのに。』をお題に、140字でSSを書いてください。】










⑧現代・転生・女体化
 
欲目と言うものは誰しもあるが、佐助のそれは些か度が過ぎている。
そしてそれは幸村が女に生まれ変わって一層酷くなった。
結婚式を間近に控えドレスの試着に行くと、可愛い花嫁さんですね、よくお似合いです、なんて店員のお世辞に。
「そんなの当たり前でしょう?」
真顔で言うから一発殴って黙らせた。
 



――と思ったけど思い返せば前世の頃から新しい着物を作る度に似たような事を言っていたなと後で思い出して照れる幸村。
【佐幸へのお題は『うちの嫁がこんなに可愛いのは当たり前』です。】










⑨現代・転生
 
佐助は幸村が出掛ける時は必ず行き先を細かく聞く。
それを周りは過保護だと言うけれど、どうにも違う気が幸村はしている。
今日もまた人混みで少し逸れたら息咳切って探して強引に手を握る。
もう二度と俺様の手の届かない所にいかないでと、まるで自分の方が迷子の様な顔で言うから手を離せなかった。



どうか逝かないで・・・

幸村命日に。
【佐幸お題『強引に 手を握る。』】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
⑨-2現代               

急に髪が引っ張られ振り返ると佐助がいた。
何か髪に付けたらしい。
見えはしなかったが匂いで恐らく花だと判った。
其処らで摘んでアクセサリーの様に付けたのだ。
ふざけているのかと思ったが。
「福寿草。似合ってるからそのまま付けていてよ」
余りに眩しそうに言うから理由も分からず幸村はただ頷いた。



福寿草の花言葉は「永久の幸福」「悲しき思い出」。
幸村命日もう1個。
今ある幸せと悲しい過去。
【佐幸お題『ふざけて アクセサリーをつけてやる。』】










⑩戦国・佐弁

闇の性を持つ自分は時折それに飲み込まれる。
そう言う時は人に触れられるのが兎に角苦痛で。
しかし知らぬ同僚が手当てをと此方に手を伸ばして来ると。
「触るな!」
弁丸が泣きそうな顔で立ち塞がり佐助を庇う。
触ってはならぬとベソをかきながら必死に言うその顔に毒気を抜かれて佐助は肩の力を抜いた。



これが後々「戦場に奏でる」に繋がったり繋がらなかったり。
佐幸さんは『さわらないで』をお題に、140字でSSを書いてください。】
 
 
 
 
 
 

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早和
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自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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