愛嬌、愛らしさ、懸命
静かな思い
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先日からツイッタでリハビリ兼ねて140字SSを書いているのですが、ログがキリ良く10個たまったので放出。
見易さの為に改行等の手を若干加えてます。
戦国、現代混在してますのでご注意。
【140字集①】
①転生・現代
折角生まれ変わってまた出会えたのに、今生の幸村は何処か遠慮がちだ。
身仕度も頼まないし食事や甘味も同様だ。
何でと聞いたら昔の様に給金も払っていないのに、と。
俺様が傍にいたのは金が理由なんかじゃないっていい加減思い知ればいいのに。
そう願って風呂上がりの幸村からドライヤーを奪い取った。
(でも同棲はしてる。佐幸へのお題は『いい加減思い知れば良いのに、』です)
②転生・現代
これ書いてと佐助に渡された紙が埋らない。
本籍、父母名。
証人とは?
今生でも家族に縁無く施設で育ち、一人の自分は何と書いたらいいのか。
そも、それを告げた途端渡されたこの紙は一体?
思って聞いたらあっさりと。
婚姻届って書いてあるでしょ?
佐助の言葉に精一杯の笑顔を浮かべようとして失敗した。
(今度こそ家族になろう。一人じゃないよ。「白線渡りの」元。佐幸へのお題は『精一杯の笑顔』です)
佐女幸なら戸籍取り寄せて一生懸命空白埋める。佐幸ならどうせ役所には出せないからって上田城の住所書いたり昌幸さんとかお館様の名前書いたりしてわちゃわちゃ。そして、そもそも書類は書く前にちゃんと確認しなさいよって佐助さんに怒られる。
③不明
大事な話があると旦那が言う。
昔から共にあったがやはりはっきりさせねばと。
「えーと、つまり」
途切れる言葉。
「知っておろうが、俺はお前がだな」
真っ赤な顔に笑ってしまいそう。
「えぇい!少しは察しろ!」
飛びかかってくるのに思わず噴き出す。
ごめん、俺様も好きだよ。
笑って尖った唇に口付けた。
(え、お前ら付き合ってなかったの?的な。周りはそんな感じ。佐幸へのお題は『つまりはまぁ、好きってことでして』です)
④転生・現代
何でそんなに佐助は政宗殿と仲が悪いのだと旦那が呆れる。
一触即発の所を引き剥がされた帰り道。
「戦国の世ならならいざ知らず、平和な現代。もう命を取られる事もあるまい」
それだけじゃないんだよ、旦那。
前世で殺し合った人は夫婦になると意気揚々と語ったあいつ。
そういう所もほんっとに大嫌い!
(某転生のツイートを見て。佐幸へのお題は『そういうところも大嫌い』です)
⑤戦国・死ネタ
あんたが俺の帰る場所、なんて佐助は良く言っていたが、それは俺にとっても同じだった。
敗軍の将となり国を失くし家を失くし。
それでもお前がいれば其処が帰る場所になった。
今もほら、寂れた廃寺で目を閉じれば茜色の髪を靡かせて佐助が笑う。
旦那、お疲れ様、と。
だから俺も笑って返す。
「ただいま」
(大阪夏の陣で佐助さんは別働隊で先に・・・、的な。佐幸へのお題は『ただいま』です)
⑥戦国
普段幸村に甘い佐助が、政宗に会った日は態度が変わる。
傷の手当ても、褥での振舞いも。
言うてくれねば解らぬと告げても不機嫌の理由を佐助は語らないが、幸村も本当は知っている。
その理由。
だのに知らぬ振りをするのは佐助の悋気が嬉しいから。
悪い主ですまぬなと幸村は己を離さない忍を抱き締めた。
(普段感情を露にしないお前の衝動が嬉しい。ちょっと乱暴にされた後の褥にて。佐幸へのお題は『言ってくれなきゃわからない』です)
⑦戦国
お前が好きだと幸村が泣く。
間違っているのは分かっているがそれでも好きなのだと。
ずっとはぐらかしてた。
彼の為にならないから。
けど、こんな風に泣かせたかった訳じゃない。
唇を噛む。
覚悟を決める。
「違う。悪いのは俺様だ」
あんたは誑かされただけ。
だから泣かなくていいよと濡れる頬に口付けた。
(多分幸村はちゅーの後に「自分の気持ちの責任ぐらい自分で取れるわ!」って怒り出す。幸村が望むのは責任でも同情でもなくて偽りない佐助の気持ち。佐幸へのお題は『全部僕のせいにしていいよ』です)
⑧戦国
佐助は幸村にとって自慢の忍だ。
昔はそれが誇らしく、誉められれば我が事の様に嬉しかったものだが。
最近は何故だかそれが嫌で堪らない。
あんたうちで働かねぇかい、だなんて。
「お前は俺の忍であろう?」
戦の後で二人きり。
責める様に問い掛ければ、佐助は当たり前でしょと苦笑して抱き締めてくれた。
(あんた以外の誰のものになれと言うのか。兄貴の勧誘を受けた夜の話。佐幸へのお題は『誉められると嬉しいのですが、素直には喜べません』です)
⑨戦国
あんたを守る為にはこうするしかなかったと、血溜りに伏す信玄の前で武器を構えた佐助がこちらを見て告げる。
そんな夢を見た。
目覚めた時に恐ろしくて堪らず、佐助を呼んで抱きつく。
宥め背を擦る手に安堵して、そんな事はせぬよなと確かめたが佐助は困った様に笑うだけで決して頷いてはくれなかった。
(有り得ない事だろうけれど、それでももし彼の人があんたを傷つけるなら、俺様は・・・確約は出来ない佐助さん。佐幸さんは『こうするしか、なかった』をお題に、140字でSSを書いてください)
⑩戦国
初心で色事が苦手で天真爛漫。
佐助がそんな自分を望んでいる事は知っていた。
しかし自分だって好いた相手には欲情もする。
それを晒すのは恐ろしいがこの男を手に入れるには綺麗なままでいられない。
望むままでいてやれずにすまぬな。
そう思いながら、幸村は佐助を褥に押し倒し観念せよと無情に告げた。
(いい加減に手を出さぬか! 偶には押せ押せの旦那。佐幸へのお題は『綺麗なままでいて』です)
いつまで続くか分かりませんが、また溜まったら纏めようと思います。
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プロフィール
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早和
性別:
非公開
自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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