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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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佐女幸の幸せ家族計画2つめです。
まーくん(と小十郎さんも名前だけ)ご出演。
佐助さんはお仕事中で不在です。

このまーくんと佐助さんは、前世のようにいがみ合ってる訳じゃないけど仲良くも無い、そんな感じです(笑)










【幸せ家族計画②】









前世での伊達政宗は真田幸村を生涯の好敵手と定め、素直で直情的な彼を面白い奴だと好ましく思っていた。
しかし、現世で彼は今度は女性として生まれて来たので、剣道の好敵手であり、女になっても変わらず挑んで来る姿に面白い奴だと言う気持ちは変わらねども、その中に何処か保護的な思いも抱くようになった。
つまり、剣道等の競い事ではライバルであるが、日常においては助けてやりたいと言うかやらねばと言うか。
年下で幸村が慕ってくれる事もあり、何となく妹のような感覚さえ持ってしまっていた。
なので、幸村が婚約者である猿飛佐助の子供を身籠ったと聞いた時は驚きと同時にある種の感慨さえ浮かんだ。
あの幸村が母親になるのかと。
人は気付かぬ内に成長するものなのだな、と妙に老成した事を考えたりした。
年齢としては二つしか変わらないのだが。



ともあれ、まぁ目出度い事だと祝いの品を持って政宗は小十郎と共に幸村の家へと赴いたのだが、そこで見たものにまた驚く事となった。
綺麗に片付けられた室内は以前と何ら変わりはないが、奥の窓辺のテーブルに一つ増えたものがある。
籠に入った数々の毛糸の玉と、刺さった編み棒。
そのソファの一つには完成品らしい膝掛けとおぼしきものが置かれている。
よく見れば幸村が履いている靴下も毛糸地だ。
手編みと察するのは難しい事ではなかった。

「Ha!真田幸村、その靴下は手編みか?」
「如何にも!よくお分かりになりましたな!」
「流石のあんたも、母親になってちったぁ女らしくなったか」

編み物と言えば妊婦の趣味の定番の一つだが、幸村が始めるとは思わなかった。
変われば変わるものだとからかい混じりに言えば、幸村はキョトリと一瞬目を見開いてからこう答えた。

「これは佐助が編んだものでござる!」

何の疑問もないような笑顔でキッパリと。
他にも色々あるのですと嬉しそうにその作品を列挙しようとするので政宗と小十郎は頷くしかない。
腹巻きもありますぞとペロリと上着を捲ろうとするのを慌てて止めながら、やっぱり母親になっても幸村は幸村だったと政宗は脱力しつつ苦笑したのだった。











名前だけなのに何故小十郎さんを出したかと言うと、家にまーくんと二人きりだと佐助さんが後で怒るからです(笑)
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プロフィール
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早和
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自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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