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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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佐女幸の幸せ家族計画3つめです。
佐幸妄想楽しいです(*´ω`)

そんな佐幸を盛り上げる某イベントの応援の意も兼ねて、トップ記事にイベントサイトへのリンクを貼らせて頂きました。
イベント当日まで置かせて頂きたいと思います。
主催者様方、頑張って下さいー!!










【幸せ家族計画③】








佐助は編み物にハマったらしく、暇さえあれば毛糸を弄るようになった。
最初は赤ん坊の為のものを編んでいたようだが、おくるみと靴下を編み終わった後はめっきり幸村のものばかりになっている。
今日もまたリビングのテレビで時代劇のDVDを見る幸村の隣で、佐助は黙々と編み棒を動かしている。

「今度は何を編んでいるのだ?」

物語が終わり、エンディングを聞いて次の話を待つ間に幸村は手元を覗き込んで尋ねた。
そこには薄いオレンジ色の長いもの。
マフラーかと思ったが、それよりも随分幅が広いようだ。

「今度はね、ストールだよ」

幸村が尋ねると、佐助は手を止めて完成間近らしいそれを広げて見せた。

「この間の膝掛けとは違うのか?」
「あれは足で、これは肩から掛ける用・・・かな?」

あんたよくその辺で寝ちゃうから。
そう言う時に身体に掛けたり、ちょっと外に出る時に羽織るのに使うのだと佐助は言った。

「しかし、袖もなくただ掛けるだけでは落としそうで怖いな」

普段は物に頓着する幸村ではないが、佐助から貰ったものは別だ。
自分なりに大事にしているので、うっかり落として汚したり、それだけならまだしも失くしたりなんかしたりしたら。
怖くて外には持っていけなくなりそうだ。
言うと佐助はふむと少し考えた様子で。
作りかけのストールを眺めてから言った。

「確かに、あんたはよく動くからね~。ボタンつけて前で止められるポンチョ風にした方が良かったかな~・・・」
「ぽんちょ?」

また新たな名前を聞いて幸村が鸚鵡返しで問うと、佐助はとても分かりやすい例えを出して教えてくれた。
曰く、前世で俺様が被ってたやつみたいなのだよ、と。
それを聞いて幸村の目が輝かぬ訳がない。

「佐助!それがいい!すとおるとやらもいいが、次はぽんちょにしてくれ!」

乗り出してせがむ幸村に佐助は苦笑するしかない。
幸村が望む理由も分かるが故に尚更だ。

「じゃあ、次はそれにするから、外に行くときはそれ着てあったかくするようにしてよ?」
「うむ!」

ご満悦な幸村が可愛くて、佐助は己の膝に乗り上げる幸村の肩を抱いてその頬に口付けたのだった。





真っ赤なポンチョの完成後、今度は緑の大きめなものをせがまれ、翌月には夫婦仲良く色違いのそれを身に付け買い物に行く姿が近所の人に目撃されるのであった。





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早和
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自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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