愛嬌、愛らしさ、懸命
静かな思い
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久し振りに。
書いてる途中に別の話を書き始めたりしてしまったら何だか方向性を見失ってとりとめのない話に・・・
でもあと1つなので頑張りたいです。
・佐幸
・現代
・お題
【仔猫のワルツ4】
古びた廃墟のようなビルの中。
辺りは撤去されて何もない柱だけの広い空間に、楽し気な人の声が響いている。
「いやぁ、すげぇなあんた!うちの野郎共をあっという間に伸しちまうたぁ!」
男くさい集団の、中でも一際ガタイも声も大きい男がそう言って豪快に笑う。
幸村の肩をバシバシと叩くその力はかなり強く、 それだけで思わず前につんのめってしまいそうになる程だった。
この者と拳を合わせる事になったらさぞ楽しい事だろう、などと。
つい武道を嗜んでいた身としては気持ちが疼くのだが。
生憎と言うか、否、本来は幸いと言うのだろう。
この者とやり合う必要はなくなってしまった。
何故なら、すべてはもう解決してしまったから。
「ちょっと、親ちゃん。あんま乱暴にしないでよ!」
「わりーわりー。けどよ、あれだけ強ぇんだ。ちょっと叩いたくれぇで潰れやしねぇだろ?」
それでもやめてと遠くから佐助が叫ぶ。
親し気な会話。
二人はすっかり元の関係に戻ったようだ。
と言っても元の二人の様子を幸村は知らないのだが。
ここは佐助が誤解を受け、問題を抱えていた族達の根城。
その只中で、何故か幸村はのんびりとジュースを片手に歓談に興じていたのだった。
始まりは今朝。
幸村が佐助に、族のリーダーに話しを付けに行くと宣言した所からだった。
道端で倒れている佐助を見つけてから約2週間。
怪我も良くなりそろそろ家に篭っている生活も辛かろうと、幸村は佐助が元通りに外を歩けるようけりを付けに行く決意をした。
その為には揉めていると言うグループを見つけなければなるまいと、佐助が嘗て活動をしていたと言う繁華街へ繰り出した。
佐助は危ないから止めるようにと必死に幸村を制止しようとしたが、押し切った。
幸村は幼い頃より地元の道場で武道を嗜んでおり、高校までは所属していた部の大会で優勝をした事もある。
また、真面目過ぎる性格が気に食わないと、更に見た目がそれを増長させるのか余り素行の宜しくない輩に絡まれる事も多く、その度に追い払ってきたと言う実績もあった。
地元を離れた今は道場や部には所属していないが、一人での日々の鍛錬を欠かした事は無い。
そこいらの、ただ拳や棒切れを振り回すだけのごろつきに負ける気はしなかった。
勝算は十分にあったのだ。
そして、その目論見通り実際対峙してみれば簡単なものだった。
まず見つけた下っ端は数に物を言わせる程度の者達で。
その集団をあっさりと蹴散らして見せれば、頭は直ぐに現れた。
どうやら情に厚い者らしい。
うちの野郎共を痛めつけたのは何処のどいつだと自ら出向いてくれたのは幸村にとってはとても有り難かった。
そしてその後は頭とも一線を交える覚悟であったのだが、直接会ってみれば相手は存外話の通じる者で。
『野郎共が気ぃ逸らせしまって本当にすまなかった!』
元親と名乗ったその男は幸村の拙い説明――の後の、共に来た佐助の説明を全て聞き終えると、部下達の間違いを潔く認めた上で、 そう佐助に頭を下げて謝罪をしてくれたのだった。
そのあっさり具合は思わず拍子抜けしてしまう程だ。
そればかりかここに来るまでの経緯で何だか幸村まで気に入られてしまったようで。
お詫びを兼ねてと急遽宴会が催される運びとなってしまった。
そして今に至る訳だが。
「あれ、真田の兄さん、それ空じゃないっすか。お注ぎしますよ!」
頭が認めれば下も従う。
組織とはそういうものだ。
気付けば幸村は周囲にも尊敬の眼差しを向けられるようになっており、すっかり客人の扱いとなっていた。
それにしてもお強いですね、などと。
一見手のひらを返したように見えなくもないが、それでも不快な感じがしないのは元親の人柄とそれを慕って隠そうともしない周囲の織りなす空気の所為だろう。
彼らは元親が謝罪をした際、自分達の所為で兄貴が、と己らまで土下座をしようとしていた。
勿論幸村も佐助も慌てて止めたが。
成る程、佐助への暴挙は元親に心酔する余りの行動だったのだろう。
根はそう悪い者達ではないのかも知れないと思わせた。
「何にしますか?ビールもチューハイもまだまだありますから遠慮しねぇで言って下さい!」
「あ、いや、某は・・・」
しかし、気を使ってくれるのは有難いが、皆揃って持って来るのはアルコール類ばかりなのには少々困ってしまった。
幸村はまだ未成年で酒を嗜める歳ではないのだ。
だが持て成してくれていると言うのに断るのは失礼だろうかと逡巡しているとそれより先に遠くから声が掛かって幸村は安堵する。
「あーダメダメ!旦那は未成年なんだから。無理に飲ませないでよ!」
今回の謝罪を受ける為か、幸村とは少し離れた所で舎弟達に囲まれていた佐助が気づいて周囲を嗜める。
「硬ぇこと言うなよ。てか、お前がそんな事言うなんて珍しいじゃねぇか。」
「旦那が飲みたいって言うなら止めないけど、希望してないのに無理強いは許さないよ」
「わーったよ。お前ぇら、注ぐならジュース追加で持ってきな!」
「了解っす、兄貴!」
止めてくれる佐助も、それを責める事もせずに了承してくれる彼らも有り難かった。
――筈なのだが。
何だよ珍しく面倒見がいいじゃねぇかよと肩を組む元親。
こうして改めて見ると、佐助は随分とこのグループに馴染んでいるようだ。
元親と話す時の口調も軽く気負い無いものだ。
元より付き合いがあり、こういった者達の中で生きて来たのであれば当然と言えば当然かも知れないが。
そんな様子を見ると、何だか急に落ち込んだような気分になってくる。
自分だけがこの場で浮いているような。
妙に落ち着かないと言うか。
「誤解が解けて詫び入れも済んだしな!また明日から宜しく頼むぜ!」
「え、何・・・早々に何か頼む気なの?人使い荒いなぁ・・・」
「そう言うなって。俺とお前の仲じゃねぇか!」
どんな仲だよと言って佐助が笑う。
否、違う。
物悲しいのはただの疎外感からだけではない。
佐助が遠く感じられる所為だ。
まるで佐助が自分の手の届かない所へ行ってしまったような。
本当は、ただ元の居場所へ戻っただけなのだが。
そう思う事が妙に苦しかった。
自分はそれを望んだ筈で、だからこそこの場にやって来たと言うのに。
いざその時を迎えてみれば淋しいだなんて馬鹿な話だと幸村は思う。
思うがやはり気持ちは変わらない。
それとも、全てが解決しても佐助は自分の隣に居てくれるだろうとでも思っていたのだろうか。
どちらにせよ愚かしく、そう思うと 何だか無性に居た堪れない。
そして幸村はこっそり立ち上がる。
この者たちが嫌と言う訳ではなかったが、一刻も早くこの場から立ち去りたかった。
立ち上がって服の砂を払う幸村に、同じ輪に居た者達が気付いてどうしたのかと声を掛けて来るが、明日も朝が早いからとこの場を辞する旨を告げる。
実際明日も早朝ののバイトはある。
嘘は吐いていない。
「元親殿に御馳走様でしたとお伝え下され」
二人は未だ別の輪の中で、“頼み事”とやらの話をしているのか、肩を寄せ合い何かを見ながら話していた。
それに再度落ち込みそうになりブンブンと首を振る。
寧ろ好都合と思わねば。
こっそり抜けるには今しかない。
気付いてほしいと考えてしまいそうになる前にと幸村は丁寧にその場で一礼する。
そして二人から視線を外すようにして、足早にその場を後にしたのだった。
結局、幸村の退出は二人に気付かれることはなかったようだ。
安堵したような虚しいような。
そうして飛び出したコンクリートのビルの外。
倒れかかって半分意味を成していない錆びたフェンスを乗り越え敷地から外に出ると、急に周りには電車や車の走行音にクラクション等の音が戻ってきて。
何だか日常に帰ってきたようだと思い、そんな自分の考えに幸村はくすりと笑った。
ただ、ちょっと廃ビルにいて、普段接点の無い者達と話をしていただけだと言うのに。
まるで今までが異世界にでも紛れ込んでいたかのような感じようだ。
大袈裟過ぎる。
真っ直ぐその音のする方へ進めば大通り。
そちらに向かえば道も分かりやすく家までも最短距離だと分かっていたが、何となく気が向かずに反対の普段通らないような裏通りに幸村は足を向ける。
まだもう暫くだけでも完全にそちら側に戻るのを遅らせたがるような。
そんな感覚。
どんなに遠回りをして時間稼ぎを重ねた所で、元の場所に戻れる訳でもない。
辿り付く先は同じだと言うのに。
一人きりの家に帰ると言う結果は。
子供のような仕様も無い悪足掻きだ。
それでもそうせずにはいられず、幸村は空を見上げてぼんやりと重い足取りで家路を辿る。
不思議なものだと幸村は歩きながら思う。
少し前はそんなのは当たり前だった筈だった。
一人暮らしを始めてそれなりになるし、実家にいた頃も家族とは余り顔を合わせる機会が無かったので殆ど一人のようなものだった。
寧ろ、学校や道場以外で誰かと共に過ごした時間の方が幸村にとっては稀な事で。
とっくに慣れたと思っていたのに。
今更一人を淋しいと思うのは、佐助といた空間が心地良すぎたからだろうか。
いつの間に、自分の中で佐助の存在はこんなに大きなものになっていたのか。
そう思わずにはいられない。
そして自分はこんなにも軟弱になってしまっていたのか。
「叱って下され、お館様・・・」
思わず遠い地の武の師範に思いを馳せ、幸村は呟いた。
しかし、このままではいけない。
零れ出た己のものとは思えぬ弱々しい声に、気合を入れ直さねばと幸村は己の量頬を己で強く叩いた。
師範が傍にいた頃は、よく熱い拳を貰って気合を入れ直して貰ったものであるが、いまここにその人はいない。
その替わりの己の平手だ。
どんなに幸村が淋しいと思っていたとしても、佐助にずっとあのような人目を忍んで隠れる生活を続けさせる訳にはいかず。
いつかは解決しなければならない問題だった。
寝返りも打てないような狭い部屋で隙間を見つけて横になったり、余り物で食事を済ませたり。
そんな生活は、いつまでもさせていい筈がないのだ。
いつかはと言うのなら、きっと早い方が良かったに違いない。
お互いに。
そう言い聞かせ、幸村は漸くで辿りついたアパートの階段を勢いよく上り、部屋の扉を開けた。
「ただいま戻った!」
返事が無い事は承知の上。
しかし気持ちを奮わせる為にと態と大声で幸村は告げた――のだが。
錆びついた蝶番が立てる軋んだ音の先。
「あ、お帰りー」
妙に間延びした、場違いな程に呑気な返事があって幸村は思わずガクンとつんのめった。
靴を脱ぐために前に屈んでいたのだが、咄嗟に手を付かなければそのまま転んでいたかもしれない。
それ程の驚きで、幸村は顔を上げて短い廊下の先を見ると、果たしてそこには幸村を出迎える佐助の姿が。
いつもの通りに狭い台所から上半身だけを玄関の方に覗かせて。
遅かったね、と何事も無かったかのように。
昨日までの、幸村がバイトや学校から帰った時の光景。
まるで先の事は己の白昼夢だったのではないかと錯覚させられるようだった。
「さ、佐助・・・!?お前、どうしてここに・・・」
「どうしてって、旦那が知らない内に一人で帰っちゃうから、慌てて追いかけたんじゃない」
気付いて直ぐに探したけど、もう姿全然見えないし。
旦那歩くの早いよねーと。
発する佐助にそれは自分が遠回りををしたからではなかろうかと普通に返しかけて違うと慌てて首を振る。
そうではなく。
「でも、流石にバイクには敵わないか。俺様、親ちゃんに送ってもらったんだけど、一度家に寄っても先に着いちゃったもん」
そう。
それだ。
何故佐助が自分の家にいるのか。
一度自宅に寄ったと言うならそのまま帰ってしまっても良かっただろうに。
「何か忘れ物か?特に荷物などは無かったと思うが・・・」
聞くと佐助は幸村の目の前に小さな何かを取り出してぶらつかせた。
銀色のそれ。
「忘れ物って言うか、返し忘れ?部屋の合鍵、預かったままだったし」
佐助が摘んで揺らすそれは、佐助が来たばかりの頃に幸村が渡したものだった。
万が一何かがあり、外に出なければいけなくなった時の為にと。
幸村は別段部屋に貴重品がある訳でもなし。
開けっ放しでも構わなかったのだが、佐助が不用心すぎると言った為に預けていた。
金目のものはなくとも、昨今は個人情報も十分貴重なものと成り得るらしい。
そう言った物を盗まれたり、或は盗聴器でも仕掛けられたらどうするのだと厳しい口調で窘められた為にそうしていたのを幸村はすっかり忘れていた。
このような古いアパートではそんな事は無いだろうとは思ったが、佐助の余りの剣幕に大人しく従ったのだ。
「そう言えば、そうだったな」
思い出し、理由が分かって拍子抜けをする。
と同時に恥ずかしくなる。
自分は何を期待していたのだろうか。
「別に、今日でなくとも良かったのだぞ?」
内心のそれを悟られないよう、笑って鍵を受け取ろうと幸村は手を伸ばしたが、幸村がその鉄の塊に触れる直前で佐助はひょいと手を上にあげて幸村の手から遠ざけてしまう。
視線だけ鍵を追って上を向き、ん?と疑問符を浮かべながら上に逃げた鍵を追って手を再び伸ばす。
が、今度は佐助はそれを横にずらして幸村からまた逃げる。
二度三度と同じことを繰り返して。
五度目に遊ばれていると気付いて幸村は佐助をねめつけた。
「おい、何なのだ!」
返しに来たと言いながらこの仕打ち。
どう言う事だと腕に飛びつけば佐助は鍵を反対の手に逃がして悪びれなく笑う。
「今日は旦那が猫みたいだねー」
確かに気分は猫じゃらしか何かにじゃれる猫の気分だ。
しかし、佐助がそうする意図がつかめず意地になって逃げた反対の手の内にある鍵に腕を伸ばすと、佐助は鍵を後ろに投げ捨て、空いた両手で幸村の手を握った。
「あ・・・」
音を立てて床に落ちた金属に幸村が追って思わず呟くと、佐助は意識を自分に向けさせるように手に力を込めて二人の間に降ろさせる。
出来上がったのは何故かリビングとキッチンの間で座り込んで向かい合う二人の構図だ。
両手は冷たい床の上で、しかし上から佐助が被さるようにして拳を包んでいるので妙に熱く感じた。
この状況は一体何だろうと、幸村が動けずにいると佐助が口を開く。
「旦那さ、俺様の事拾った時の事覚えてる?」
尋ねられて幸村は記憶を辿った。
思い出す。
雨の日の出会い。
あの日佐助は真冬のゴミ捨て場に倒れていて、雨に打たれている姿が放っておけなかった。
「旦那、あの時俺様の事捨て猫みたいだった、とか言ってさ」
だから家まで連れ帰ったのだが。
今思えば烏滸がましい話だ。
自己満足も甚だしい。
自分の寂しさを紛らわせるためにれっきとした人間である佐助を猫扱いして拾った気になるなど。
何と無礼な話であろうか。
「あれは・・・すまぬ、忘れてくれ」
幸村は己の愚かさを恥じ入る気持ちで返したが、佐助はそれは無理だと笑い飛ばす。
「あんなインパクトある言葉、忘れられないでしょ。それに、嬉しかったしね」
「嬉しい?」
思いがけない言葉に幸村は思わず顔を上げる。
すると佐助は本当に言葉の通りに嬉しそうな顔でこちらを見ていて。
何だか居た堪れなくなって幸村は視線を下に向けた。
二度目となるが、何だろうこの状況は。
佐助は最後に鍵を返しに来たのではなかったのか。
「嬉しいって言うか、都合がいいって言うか・・・そう言ってれば傍にいられたし、くっつく理由も出来たし」
そう言えば、佐助はよく寒いからと言ってはくっついてきたっけ。
思い出せば、いやぁ、あれは役得だったと佐助は満足そうに頷く。
「全部さ、口実だよ」
「口実?」
「そ。口実。あんたの傍はあったかくて居心地が良くてさ。猫じゃなくても居ついちゃいそう、なんつって」
佐助の真意が読めない幸村は、黙って見返すしか出来ない。
すると佐助は照れたように鼻頭を掻いて。
「だからさ。確かにもう匿って貰う必要はないんだけど・・・良ければこれからもよろしくお願いしたいなーって」
そこまで言われて幸村は漸く佐助の言わんとしている事を悟った。
これは都合のいい夢では無いだろうか。
しかし、強く握られた両手の力がこれは現実だと幸村に示している。
どうですか、と佐助が再度聞いてくるのに幸村は躊躇った。
心情的には勿論嬉しい。
だが、同時に本当にいいのだろうかとも思うのだ。
佐助はそれを本当に望んでいるのだろうか。
世話になったと言う義理と同情だけで無理をさせているのではないだろうかと。
思い、即答できなかった幸村だったが、しかしおずおずと顔を上げた先、見上げた佐助も何処か不安気な顔をしているのを見て、その杞憂を悟った。
先の自分の恥ずかしい考えに当て嵌めていいのならば、佐助の顔はまた捨てられることに怯える猫のようなそれだ。
そうと気付いた途端、躊躇いは吹き飛んだ。
もう、何でもいい。
同情でも義理でも一時でも何でも。
佐助がいてくれると言うならば、気が変わってしまうまででも。
「お前が嫌でないならば・・・これからも宜しく頼む!」
手を握り返してそう言うと、佐助も安堵したかのような表情になる。
それが無性にうれしくて、幸村は何だか叫びたいような走り出したような踊り出したいような。
じっとしていられない気持ちで、佐助の手を握ったまま両手をブンブンと大きく左右に揺らした。
佐助も振り解かずにそれに合わせてくれている。
「良かった。捨てられちゃったらどうしようかと思った」
「そ、そのような事はせぬ!」
「まあ、そうなったら、また雨の日に旦那の家の前で倒れてるかも知れないけどね」
佐助は調子に乗って、今度は段ボールにでも入ってようか、などと言うから笑うしかない。
お前それは流石に近所に不審がられるぞ、なんて。
握った手はそのままで、二人は暫しそのまま笑い合っていた。
終
拝借:さみしがりな君へ5のお題「躊躇いは捨てろ」(rewrite様)
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プロフィール
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早和
性別:
非公開
自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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