先日は戦煌お疲れ様でしたー！
毎度の高速離脱でしたが楽しかったです！！
 
 
 
ログは74個めです。
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。










・佐幸
・戦国、現代、女体化混在





【140字集(74)】

①戦国
 
佐助は幸村が妻を娶っても嫉妬はしないと断言出来た。
強がりでなく本心で。
「だってその女は旦那が一番輝く姿は見れないし」
戦場で獣の如く敵を狩る姿も鬼が己が名を呼ぶだけで人に戻る瞬間も、燃え尽き倒れるその瞬間さえ。
「全部誰より近くで見るのは俺様だ」
寧ろ可哀想だねと佐助はうっとり呟いた。



まあ、結局幸村に結婚する気がないから何だかんだ佐助さんが戦場の格好いい旦那も日常の可愛い旦那も独り占めして終わる訳ですが。

【お題：この瞬間の君が好き】










②戦国

武田にも忍を蔑む者いはいる。
そんな輩に殴られても忍の扱いとはそんなものだと佐助も気にしていなかったが、それを見た幸村が男に自分も同じ所を殴れと言い出し。
「影を傷つけるは某を傷付けると同等だと努々忘れなさるな」
お前もだ佐助と振り返った主の男前さに佐助は平伏する振りで赤い顔を隠した。



【お題：ゆめゆめ忘れなさるな】










③現代
 
もう限界だと佐助は唸った。
繁忙期の連日の残業。
睡眠や食事を削られるのは耐えられるが問題なのは幸村とすれ違い続きである事。
「今日旦那に会えなかったらデータ全部消して会社辞める！」
燃費がいいと評判だった男の突然の反乱に、睡眠より栄養より猿飛は真田不足に注意しろと社内に触れが出された。



「旦那…旦那が足りない！」
「そのバカ取り押さえろ！そんで取り敢えず誰か真田に電話しろ！」

【お題：君不足】










④現代

終電帰りが続いた日々。
久し振りに幸村の就寝前に帰宅を許された佐助は浮かれていた。
まず出来立ての温かいご飯を食べさせそれから風呂上がりに頭を拭いてやって。
しかし佐助の立てた予定は玄関で待ち構えていた幸村に崩される。
「…ん」
無言で両手を広げる姿に取り敢えず互いの気が済むまで抱き締めた。



密かに（？）③の続き。

【お題：両手を広げてハグを求めている佐幸】










⑤戦国
 
南蛮で恋仲の者が指に嵌めると言う丸い輪。
嬉々として語る幸村の望みは一目瞭然だったが南蛮渡来の物は値がはる上に手に入り難い。
そこで佐助は苦無の繋ぎを折り指をかける輪の部分を幸村の指に嵌めてやれば彼は目を輝かせ。
左手を空に翳しては嬉しげに眺める姿に佐助は少しだけ情報の出所に感謝した。



「ほーんのちょびっとだけね！」

【お題：左手の指輪をうっとり見つめている佐幸】










⑥戦国

最近佐助は医学書を読み耽っている。
信玄も回復し幸村の気鬱も無くなった今何故と問えば今度は自分がおかしいと。
「いや、目が特定の条件下で霞むと言うか」
その条件とは。
「大将が笑ってるの見ると眩しくて目を開けてられないんだよね」
一瞬でも心配したのが阿呆らしいと小介は仕事の山を投げつけた。



それは草津の湯でも治せない不治の病ですから死ぬまで仕事して下さい!!」

【お題：眩しい】










⑦不明

佐助はつい幸村をからかう様な真似をよくしてしまう。
その理由は色々あるが一番は幸村の癖。
からかわれ、拗ねると直ぐに唇を尖らせるその顔が可愛くて。
「そんな口してるとちゅーするよ」
言うと真っ赤になりながらもそのままでいるのに、だから止められないのだと佐助はお詫びも兼ねその唇に口付けた。



【お題：唇を尖らせて拗ねている相手をかわいいと思ってる佐幸】










⑧現代

無人島に一つだけ持っていくなら何かと言う問い。
皆がナイフやライターなど無難な道具を挙げる中、佐助と幸村の答えは少し違った。
幸村は佐助と答え、佐助もまた幸村と。
理由は双方お互いがいれば生きていけると言葉だけ見れば同じだが。
猿飛は言葉の重みが違うと周囲は秘められた真意に目を逸らした。



幸村は単純に答えが同じ事を喜んでる。

【お題：何も持たずに】










⑨不明
 
幸村はとても暑がりで寝ている時もよく上掛けを蹴り飛ばす。
風邪をひいては大変だと佐助は見かける度にそれを直すが毎度いたちごっこの様なもので。
しかしある時上掛けが見当たらず仕方なく自分の上着を代わりに掛けてみた所。
抱き込む様に丸まり穏やかに眠る姿に佐助は思わず赤面してその場に踞った。



【お題：うたた寝している相手に自分の上着をかけてあげる佐幸】










⑩現代

合コン混みの飲みにダメ元で佐助を誘うとあっさり了承してくれた。
女子に囲まれ楽し気に。
珍しいなと思ったら彼女いるのの問いに。
「いるよ。すんごく可愛い！」
徐に鎖に通した指輪を首から外しこれ見よがしに薬指に嵌め、それから始まった幸村語りに愡ける相手が欲しかったのかと慶次は全てを悟った。



「最近皆あんまり聞いてくれなくて！」

【お題：わざとらしく 指輪をはめる】