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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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冬が近づき段々仕事が慌ただしくなっていくのですが、それが去年よりも些か早い事に戦慄する今日この頃。
このペースで真冬はどうなるんだ・・・



そんな日々の息抜き140字。

見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。










・佐幸
・戦国、現代、女体化混在





【140字集(54)】









①戦国

武田道場から帰ると幸村は嬉々として佐助にその事を語る。
天狐仮面との手合わせが如何に充実していたか。
勿論佐助は身を以て知っているが。
「天狐殿に腕を上げたと言われてな!お前にももう引けを取らぬやも知れぬぞ?」
そんな可愛い顔で可愛くない台詞をと佐助は得意気な主の頬を悔し紛れに引っ張った



【お題:可愛くない台詞】










②戦国・死ネタ
 
人に死ぬなと言っていた、彼の方こそ戦場に死に場所を探していたのを知っていた。
だからその報告を聞いても驚きよりやはりかと言う思いの方が強かった。
「幸村様が戦場より姿を消されました!」
最後の戦の後の事。
ああ、共に生きたいと言えぬ終いだったなぁと佐助はやるせない思いで天を仰いだ。



死体は無い。しかしその後幸村の姿を見た者はおらず、やがて一人の忍の姿も消えた。

【お題:一緒に生きていきませんか】












③不明

幸村狙いの女が料理を教えてくれと言ってきた。
佐助以外の手作りを受け付けぬ幸村の為に味を覚えたいらしい。
仕方なく教えてやったが幸村は結局受け取らず二度とするなと佐助を叱る。
「そも味の問題ではないし、お前の味が他の人間に渡るなど許せぬ」
赤裸々な独占欲が面映ゆく佐助は照れながら頷いた。



まぁ門外不出にした所で、gで計って同じにしても幸村は佐助さんが作った料理と他人が作った料理を判別出来る訳ですが。
【お題:あなたの味】












④現代・転生

その子に目がいったのは偶然だった。
人混みでびっこを引き歩く小さな子。
転びかけた所を支えてやり声をかけたら幸村だった。
その偶然には感謝したが理由の方は…
足の裏に煙草の火を押し付けられたと言う、所謂虐待。
佐助のパソコンに養子縁組と完全犯罪の文字が映し出されたのはその日の夜の事だった。



【お題:煙草の火 と  あしのうら】











⑤不明

幸村にとり闇は恐れる物でなく寧ろ心安らぐ物らしい。
それは己が受け入れられた様で嬉しかったが今になって弊害が。
「ずっと影から見ているあの御仁、自身の生活は大丈夫なのであろうか…」
害意がなければストーカーすら気にしない慣れっぷりに佐助は悲鳴を上げ、取り敢えず物影の視線を潰しに走った。



【お題:暗闇の男】

転生で佐助さんも幸村が思い出すまでは暗闇の男だったとかでもいい。










⑥戦国
 
幸村の食事の仕度は主に佐助が担っている。
忍がそこまでと驚いた慶次が理由を聞くと。
「あの人昔っから毒味役付けるの嫌がるんだよ」
過去に何度も命を狙われた事がある癖に、佐助が毒味をしようとするとそれは嫌だと大騒ぎ。
故に自ら調理し味見をしているのだと言う佐助に慶次は微笑ましさに苦笑した。



【お題:味見と毒見と、】











⑦戦国

いよいよ明日は決戦と言う最後の夜。
眠れず天守で外を見ていると佐助が現れた。
そうして烏で連れ出された更に高い屋根の上。
「もうすぐ寅の刻、あんたの時間だよ」
思いきり暴れといでと優しい声と徐々に明るみを増す空に涙が溢れそうで、歯を食い縛り天を仰いだ。背を支える手は日の光より温かかった。



【お題:朝四時、ランデブー】











⑧不明
 
佐助は幸村の話を聞くのが好きだった。
佐助聞いてくれと全ての時間を共有したがる様に。
それは佐助にとっても心安らぐ時間でどんな些細な事でも聞きたかった。
しかし最近。
「政宗殿がな…」
飛び出す忌まわしい名に佐助は初めて幸村の言葉を聞きたくないと思い、苛立ち紛れに口付けるとその話を遮った。



【お題:イラ立ちながら キス】










⑨現代・転生
 
四百十数年ぶりに幸村と再会し、彼の家を訪れた。
すると部屋に溢れる小物の数々。
昔の幸村は私物は最小限で部屋は常に綺麗であったが。
振り返ると拗ねた様に。
「お前のおらぬ部屋は落ち着かぬ…」
見れば溢れるそれは緑や迷彩柄の物ばかり。
照れ臭さに仕方ないなと佐助は苦笑し転がる小物を広い集めた。



散らかったそれらはもういらないでしょと納戸の奥に仕舞われ、以降幸村の部屋が散らかる事はなかったとか。

お題:散らかった部屋】

ワンドロの「整理整頓(
)」の続きの様な感じ。










⑩戦国
 
関ヶ原を終えて後、世の情勢は一気に徳川に傾いた。
従わぬ武田は神に逆らうかの様な言われよう。
確かに太陽の権化たる彼の男は素晴らしい人物なのだろう。
知っている。
それでも。
「悪いね」
己の神は、光は、遠いそれではなく傍の未熟な小さな炎なのだと佐助は対峙していた同業の使者を闇の中に葬った。



【お題:信じる神様が違うのだ、きっと】







 
 
  
      
      
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プロフィール
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早和
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自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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