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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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真田丸、あと2回だなんて淋し過ぎます。





ログは58個めです。
 
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。











・佐幸
・戦国、現代、女体化混在





【140字集(58)】





①現代

幸村がリビングで所在無げに立ち尽くしていた。
幼い頃から訪れている部屋なのに、座る様言ってもキョロキョロと何処か落ち着きない。
誰もいないよと言えば。
「だから緊張するのではないか!」
そう真っ赤な顔で。
ふと恋仲になってから来るのは初めてだと気付き佐助まで赤くなり二人その場に立ち尽くした



【お題:二人しかいない部屋】










②戦国

筆まめな北の小蛇は事ある毎に主に文を送ってくる。
今日は贈り物と共に届き、開くと南蛮文字と何故か己が表紙に描かれた冊子。
読めぬと弁丸が見せた文にはこれであんたの忍の事が分かるだろうと。
思わず力んだ指は紙を破き、弁丸は悲し気な声を上げたが不幸な事故だと佐助はごめんねとにっこり笑った。



表紙の文字は「BASARAマガジンvol.9」。中には佐助さんの幸村への想いが詰まってる。
愁ji様のお誕生日に、素敵イラストを拝借して。

【お題:月刊誌 と 贈り物】










③現代・転生

佐助は植物を育てるのが下手だ。
枯らす理由はいつも根腐り。
(だって足りない気がして…)
何となく世話していた校舎裏の花壇。
横たわる茶色い葉を眺めていると。
「世話好きはお前のいい所だが」
明らかに水の遣りすぎだと笑う声に佐助は己の内が満ちるのを感じ、花に自分を重ねていたのだと悟り泣いた。



400年水を与えられずカラカラだった佐助さん。

【お題:お水をください】











④戦国

戦場をどんなに駆けても息を乱さぬ主が己の口付け一つで肩を上下させている。
可愛いなと思わず溢すとどうやら気に入らなかった様で拗ねた様に反論する。
「体力は鍛練の賜物だが…こう言った事には慣れておらぬ故仕方がないではないか」
ならば此方も鍛練しようかと佐助は笑って尖った唇にまた口付けた。



【お題:息が苦しい】











⑤戦国

任務の報告にと幸村の背後に下り立ち呼び掛けると振り返り様槍を向けられた。
佐助と気付くと直ぐに刃を下ろしお前に警戒するなどと謝罪してくれたが佐助には心当たりが。
昨夜変わった二人の関係。
耳元で名を呼ぶと言う行為。
告げれば思い当たったらしい幸村は真っ赤になり、佐助も照れ乍ら頬を掻いた。



深い仲になった翌日の二人。

【お題:耳もとで名前を呼ぶ】











⑥不明
 
知人から犬を預かった。
幸村は直ぐ夢中になり佐助にもどうだと見せたが佐助の態度は素っ気ない。
こんなに愛らしいのにと犬の顔を両手で挟み額を合わせなぁ、と笑えば。
「あんたの方が可愛いし」
言い放たれ犬からは引き剥がされ、犬に嫉妬するお前の方が余程可愛いではないかと幸村は言葉を飲み込んだ。



犬も幸村も佐助さんも皆可愛い。

【お題;はいはい、可愛い可愛い】











⑦戦国
 
真田丸が出来た時、幸村は口元を綻ばせていた。
貼り付けた常のものではない、九度山を降りてからは初めてみた昔の様な笑みだった。
真田丸は彼の城、上田を追われ九度山を離れた幸村には戻るべき家だった。
それを奪われ破壊され。
残骸を黙って見つめる幸村の口端は上がっていたがもう笑みは消えていた。



俺は大丈夫だと、次の策を立てねばならぬと微笑む彼に、泣けとはとても言えなかった。
今の彼は一度崩れたら立ち直れない、そんな脆さを含んでいた。

【お題:わずかに微笑む】










⑧戦国
 
寝起きの幸村は兎に角可愛い。
微睡む瞳も緩んだ口も。
話し方が舌足らずになるのも堪らず佐助は無駄に話しかけてみたりする。
加えて。
「幸村様」
「才蔵か、どうした」
人が来るとガラリと表情が鋭く変わる、その落差も堪らない。
己だけに見せる姿と思えば愛しさも増し眺めていたら才蔵に死ねと詰られた。



「何だよ、才蔵、羨ましいの?」
「もう一度言うが、死ね」

【お題:寝ぼけまなこの君】










⑨現代・パラレル

女への贈り物に悩んだ事はない。
大抵欲しい物を匂わせるのでそれを用意すれば良いだけだ。
しかし目の前の気になる存在は何も言わぬ上高い物を買い与えようとすると無駄遣いするなと逆に怒る。
己が年下の少年に振り回される事となるとはと苦笑し乍らも佐助は浮かれた気分でデパートの梯子を繰り返した。



パラレルで幸村と出会って価値観が変わっちゃった佐助さん。

【お題:少年 と  プレゼント】











⑩戦国

終わった戦場で女に声をかけられた。
行く宛が無いならうちに来いと。
「謙信様も承知だ。真田が…ああなる前に文を寄越した」
そこには己の死後佐助を頼むとあったらしいが無視して立ち去る。
己はその男では無い名もない忍だ。
佐助と、笑顔で名を呼んでくれる。
真田幸村が死んだ瞬間猿飛佐助は死んだのだ
 


【お題:わたしに名前はない】





  
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早和
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自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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