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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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真田丸最終回、ボロ泣きでした・・・
もう終わってしまったなんて・・・信じたくない・・・
 
 



ログは59個めです。
 
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。










・佐幸
・戦国、現代、女体化混在





【140字集(59)】





①戦国

何も見えぬ新月の夜。
その日だけ佐助は幸村の閨を訪れる。
まるで見えぬ事を免罪符としている様に。
そんな物は必要無いのに。
「佐助?」
呼び掛けても答えはなくただ柔らかく唇を塞がれる。
そして落とされたごめんねと言う囁きに幸村は馬鹿者と心で返し、臆病な男の見えぬ背中をかわりの様に抱き締めた。



【お題:きみの背中も見えない夜に】










②戦国

幸村が政務の途中で舟を漕いでいた。
声をかけると慌てて跳ね起き、眠いのかとの問いに首を振る。
「いや!大丈夫だ!ちゃんと起きておるぞ!」
起き抜けの寝惚け眼で弁明する姿には呆れるも、夜も眠れず寝ても悪夢に魘された過去を思えば今がどれ程幸せかを実感し、佐助は苦笑し口端の涎を拭ってやった。



3世界を覚えている佐助さん。

【お題:「眠たそうだね」










③現代

幸村が珍しくパソコンを見ていた。
後ろから覗くと開いていたのはツイッターで。
何やら絵本風の動物絵をあげているアカウントらしく政宗達に奨められたとの事。
見ると何やら既視感のある二匹。
一匹の素直じゃないが隠しきれていない愛情に恥ずかしくなった佐助は思わず幸村の手からマウスを奪い取った。



「何をする、佐助!」
「ダメです!あれは見ちゃいけません!」
「なら本の方なら良いのか!」
「もっとダメー!」

【お題:キツネとタヌキ】


※幸村が見てたのはお題そのままのタイトル(本)の二匹です。










④戦国

初めての夜の事を幸村はよく覚えている。
忍として色事に長けた筈の男が遠慮がちに触れてきた、その手の平を。
おそるおそる体をまさぐるそれがもどかしい程だったと、懐かしく語れば格好つけたがりの恋人は忘れてくれと言うけれど。
「それは無理な相談だ」
返して笑えば仕置きの様に強く鼻を摘ままれた。



だって嬉しかったのだ。

【お題:おそるおそる 身体をまさぐる】










⑤戦国
 
初めての夜の事は佐助にとって忘れたい出来事だ。
愛しい人を抱くのに柄にも無く緊張して、手が震えたのは忍としての名折れであった。
しかし忘れてやらぬと笑う幸村同様、恥とし乍らも結局佐助も忘れる事はないだろう。
決して触れてはならぬと自戒していた焦がれた人にそれでも触れたあの瞬間の歓喜を。



【お題:それでも触れた】

④の続き的な。










⑥不明
 
信玄の楽しみは愛弟子の成長を聞く事だ。
しかし基本尋ねる相手は佐助なので、最近可愛くなって拐かされないか心配だの、最近可愛くなって変な虫がつきかねないだの、最近可愛くなった幸村に告白されてどうしたものかだの。
「…可愛くなった事しか分からんわい」
思い返してぼやけば謙信が楽し気に笑った



お館様は謙信公と飲んでました。

【お題:最近可愛くなりまして】










⑦戦国
 
幸村は炎をその身に宿している為か、こと暑さには滅法強い。
夏の炎天下でも周囲をマグマに囲まれた道場の地下でも構わず鍛練に明け暮れる。
そんな幸村が褥では、何とかしてくれ助けてくれと泣きながら己に縋る。
「佐助…あ、つい…」
その言葉に歓喜しながら佐助は額に口付け浮かぶ汗の珠を吸いとった。


  
  
【お題:あつい】











⑧戦国
 
主と長の様子が揃っておかしい。
主は常以上に落ち着き無く長も四半刻毎に時間を尋ねる。
主は兎も角長はいい加減鬱陶しいと理由を探れば横文字を購入していたと情報が。
「あー…うん、今夜ね。あ、今日の旦那の不寝番俺様が代わるから!」
二人が恋仲とは知っていたが腹立たしく苦無を顔面に投げつけた。



佐幸の初めての夜直前(の日中)。

【お題:そわそわ】



横文字=昔のローシ●ン。
長に苦無投げつけた小介ちゃんには他の忍達からも一斉に援護射撃があったそうな。










⑨不明
 
主が午睡に興じていた。
無防備に眠る彼が常は近付くだけで野性の獣の様に飛び起きるのを才蔵は知っている。
今それが無いのは彼が握る一人の男の手が在る故とも。
「旦那の手、温かくて此方まで眠くなるわ」
優越感か呑気に欠伸をする同僚。
才蔵は悔し紛れに貴様は仕事をしろと苦無を思いきり投げつけた。


 
佐「だって、旦那子供体温だからほんと眠くなるんだって!才蔵も握ってみろよ!」
才「俺が触れれば主は起きてしまわれるわ!厭味か貴様!」

【お題:まどろむような休息】











⑩戦国

「卿を癒したのはあの光か」
男はしたり顔でそう言ったがそれは間違いだ。
離れるだけで酷い飢餓感に襲われ食らい尽くしたくて堪らない。
こんな感情が癒しだ等と。
危機を匂わされただけで箍が外れ力の加減も出来ないのに。
「お前如きがあの人を語るなよ」
空腹の獣はそう吐き捨て無惨な肉片を見下ろした。



【お題:空腹】




     
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プロフィール
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早和
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自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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