愛嬌、愛らしさ、懸命
静かな思い
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真田丸がいよいよ佳境に差し掛かり、毎週辛いけど毎週楽しく見てます。
色々ありましたが何だかんだで幸村も真田主従も佐幸も好きです。
140字もちょぼちょぼ続けております。
と言う事でログ52個目。
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。
・佐幸
・戦国、現代、女体化混在
【140字集(52)】
①不明
佐助と触れ合う時、つい手が出てしまう癖に幸村は頭を悩ませていた。
佐助は反射神経が良い為今の所事なきを得ているがいつ愛想を尽かされるかと幸村は気が気でない。
今日も同様の失態に項垂れる幸村は、実は佐助がその抵抗を捩じ伏せるのが堪らないとその癖を密かに歓迎している事を未だ知らずにいた。
「あの手が出た時に『しまった!』って感じの一瞬怯えた様な表情も堪らないよね・・・」
【お題:ついつい手が出る】
②現代
毎日深紅の薔薇を一本買っていく男。
仕事帰りにスーツ姿で。
赤が好きな想い人に贈っているらしく、その男の整った容貌も相俟り店では羨望の的だ。
きっと家でもあんな風に素敵なのだろうとうっとり背を見送る店員達は、彼が六歳も年下の少年に入れ込み、更には尻に敷かれている事など知る由もなかった。
「あぁ!佐助、また買って来たのか!無駄遣いするなとあれ程言ったではないか!」
「無駄じゃないって~。だって旦那にあげたいんだもん」
「気持ちだけで充分だと言うておろう。いい加減花瓶も足りないし・・・全く・・・」
【お題:ばらのはな と 裏の顔】
③戦国
鬼だと誰かが言った。
腕を斬られ足を射られ腹を撃たれても止まらずさ迷う姿は将に鬼。
武田も豊臣も滅んだ今何が彼を突き動かすのか。
答えをくれたのは黒い影。
「大将」
現れたそれの一言で鬼は漸く立ち止まり影の方へ倒れ込む。
消える寸前聞こえたただいまの声に彼は帰る場所を探していたのだと知った。
「・・・お帰り」
【お題:ただいま】
④戦国・3ネタ
信玄が病に倒れ没落した武田を里が見限るのは当然で、それでも武田に、否、真田に残ろうと望むなら佐助が取るべき手段は一つしかなかった。
「自ら寄る辺を失くそうとは…愚か者め…」
里の長は息絶え絶えにそう言ったが。
「帰る場所なら、あるさ」
眩しい笑顔を思い浮かべ、佐助はその言葉を切り捨てた。
「佐助、お帰り!」
そう迎えてくれる貴方がいる所が俺の帰る場所・・・
【お題:帰る場所がある】
⑤現代・転生
幸村を探し求めて凡そ十年。
高校で漸くそれらしい人の噂を聞き佐助は早速確認に行った。
しかし昼休みに教室を覗いてみても見えるのは興味のない他人と芋虫の様な緑の塊。
「あれだよ。緑のタオルを被ってないと眠れないんだって」
級友の言葉に佐助はあれが幸村であると確信し、歓喜と共に駆け寄った。
幸村のライナスの毛布佐助さん。
次の日から幸村は緑のタオルを持ち歩かなくなり、そもそも寝不足でなくなったので休み時間に寝る事もなくなりました。
【お題:休憩とみどり色】
⑥現代・転生
この戦が終わったら何がしたいと訊ねたら海を見に行きたいと言った主。
結局その願いは叶わず海の水は塩辛いのだと教えたら、ならばこの涙と同じかと笑って逝った。
そして今、四百年越しに漸くそれを見せてやると大海原に目を輝かせ。
「佐助!しょっぱい!」
はしゃぐ幼子につられて佐助も思わず笑った。
主従ワンドロの「海」と繋がっている様ないない様な。
【お題:掬って嘗めた海の味】
⑦戦国
佐助が長期任務で離れると幸村は眠れなくなるらしい。
夢見が悪いのだと隈を作り困った様に笑う。
聞けば己が出るらしく。
「お前が倒れ早く代わりの影を見つけろと言ったり、松永にやられてしまったり…」
重なるのは今ではない記憶。
主に深く傷を刻んだ己の業に佐助は歯噛みしもう大丈夫だと抱き締めた。
お前の実力は誰より信じている筈なのにと苦笑う姿が切なく申し訳なく、もう負けぬと強く誓った。
ループ設定で佐助さんは記憶有り。
【お題:早く忘れてしまいたい】
⑧現代・転生
火の気のない場所で小火を起こす異常な己は彼岸花ならぬ真田の倅は家に入れるなといつしか村の外れにおいやられた。
そんな己の元に現れた一人の男。
やっと見つけたと己の手を取り。
溢れる炎に怯みもせず。
「マッチいらずでお得じゃない」
笑う男に無性に安堵し自然と涙が溢れて来た。
9/16、マツダ様のお誕生日とマッチの日に。
⑨現代
余りに佐助に頼りきりな幸村に、お前ら少し離れてみろと政宗は三連休に幸村を家へと呼び寄せた。
しかし意外にも幸村は己の事は己でして手間がかからない。
「もう大変だったんだから!」
一方二人の家に泊まった慶次からは悲痛な叫びが。
駄目なのはこいつの方かと政宗は幸村に抱きつく男に溜息を吐いた。
「ずっと機嫌悪いし食事もしないしかと思えば鍋で変なもん作りだしたり夜中に政宗ん家行くって騒ぎ出すし!」
【お題:君なしで過ごす】
佐助は過ごせない。
⑩現代
弁丸が一枚のビスケットを凝視していた。
常にない真剣な目。
仕方ない。
彼は最後の一枚である大切なそれを此れから叩こうと言うのだ。
どうやら歌を聞いたらしく懐紙に包んでポケットへ。
「ゆくぞ」
二つになったら佐助にあげるのだと意気込む幼子に苦笑し佐助は後ろ手に隠したビスケットをそっと握った。
ポ~ケット~を~たたくと~ビスケット~は~ふ・た・つ♪
【お題:ちょうせん と ビスケット】
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プロフィール
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早和
性別:
非公開
自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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