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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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花粉症がきついです。
2月からこんなに辛いなんて今年は花粉の量少ない筈なのに重症化してるのかと絶望していたら今がピークらしいと聞き、その点では安心しましたが早く時期過ぎないかなと願うばかりです。



SSは久し振りの140字。
本当に久し振りです(汗)










・佐幸
・戦国、現代、女体化混在

※何でも許せる方向け。





【140字集(131)】











①現代・大晦日
 
大晦日、佐助は炬燵で幸村を後ろから抱き寛ぎ年明けを待っていた。
体温は心地好く、寄りかかったり寄りかかられたりとじゃれ合えば湧く愛おしさに堪らず首筋に口付ける。
緩く吸えば息を詰めた幸村が振り返り。
「佐助の煩悩は除夜の鐘でも払えぬか」
零れた可愛くない台詞を佐助は己の唇で塞いで止めた。



ゆく年くる年を見ながらいちゃいちゃ佐幸の大晦日。

【お題:可愛くない台詞】










②パロ・お正月

新年元旦。
普段は殆ど鳴らない社の鈴が朝から頻りに鳴り響いていた。
神様を呼ぶそれ。
一々聞いてたらきりがないよと何度言っても弁丸はそれが己の務めと駆けていく。
そんな様子に呆れながらも。
「佐助!」
弁丸に呼ばれれば何度でも付いて行く己も似た様なものかと佐助は苦笑し小さな虎神の後を追った。



お山に住むお狐佐助と小虎弁丸様のお話。

【お題:僕を呼ぶ声】



「俺様達、別に人の願いを聞く神様じゃないんだけどねぇ。九尾なんてただの妖だし」
「お館様よりたくされしこの山にすまうもののあんねいをまもるのは俺のやくめ!だが、たしかに佐助がつきあうことは…」
「安寧なんて難しい言葉知ってんね弁丸様…まぁ俺様はあんたが呼ぶなら付いてきますよ」

お山の小さな社の上で。










③戦国・お正月

佐助は初詣に訪れた幸村を社の上から見守っていた。
静かな境内に響く鈴の音。
神様を呼ぶそれを聞きながら佐助は勿体無いなと目を瞑る。
あんな無機質な音より、自分は…
「佐助!」
参拝を終えた幸村が鳥居の外から声を上げる。
己を呼ぶ熱の籠ったその声に、佐助は満足して彼の元に跳ぶべく屋根を蹴った。



「お前、お社の屋根に上るなど…」
「細かい事気にしなさんなって」
「神様に怒られても知らぬぞ」
「大丈夫!」

俺様の神様は此処にいるから…

【お題:僕を呼ぶ声】



あんな鈴で呼ばれるなんてと思いながらも、もし幸村が風邪とかで声が出なくなり替わりに呼ぶ時は鈴を鳴らしてねってなった時は鈴の音でいそいそと喜んで馳せ参じる猿飛佐助。










④現代・転生
 
弁丸に強請られ訪れた初詣。
逸れぬ様繋いだ手を引かれ佐助は参道を歩く。
幼いながらも所以を知る弁丸がやや緊張気味に鳴らす鈴の音を聞くと数々の記憶と思いが甦る。
繰り返した世界。
けれどいつでも変わらないのは。
「佐助!」
帰るぞと手を差し出すその声と笑顔に佐助は目を細め彼の元へと歩きだした。



②、③、④と実は同じ世界。全て覚えている佐助さん。

どの世界でも、何度繰り返しても、貴方の傍に…

【お題:僕を呼ぶ声】










⑤戦国

背中でも首でも飛び付く幸村だが腕に触れる時だけは何故かいつも恐々だ。
傷だらけなのが嫌なのかと思ったら。
「お前は細身に見える故その腕を見ると何やら緊張すると言うか…」
呟く顔は仄かに赤く、それは緊張と言うより明らかに恋する者のそれで。
佐助は忍耐の限界を感じどうしたものかと天を仰いだ。
 
 

佐助「これもう手ぇ出していいかな?良くない?だってあんな全身で好きですって言ってるじゃん!」
才蔵「駄目に決まってるだろ、阿呆が。忍なら耐え忍べ」

二人は両思いでも両片思いでもどちらで考えても楽しめます。

【お題:おそるおそる 腕に抱きつく】










⑥戦国

幸村への執着を自覚していた佐助は一定の距離を保ってきた。
己の欲で彼を汚さない様に。
しかし幸村の方から好きだと言われ触れられれば想いは押さえられず。
彼と過ごした眩しく美しい日々。
もう戻れないと喪失を切なく思いながらそれ以上に胸を満たす幸福に佐助は温かな体を腕に抱きながら涙を溢した。



【お題:もう戻れない】



幸村を変えてしまったと思う佐助だけど、でも抱いた後も幸村はちっとも変わらなくて寧ろ更に眩しく見えてあれ?ってなる。

その後、戸惑いと残る罪悪感で二回目を躊躇ってまた微妙な距離を作っていたら再び焦れた幸村に押し倒され色々白状させられ何だそんな訳の解らぬ事を気に病んでいたのか案ずるなこの幸村は変わりはせぬって自信満々に断言されて根拠も無いのに安心して泣きたくなったり。











⑦戦国

弁丸が自らの失敗を隠そうとした。
らしからぬその行動が怒られる事を嫌がったのではなく、母に疎まれた子の更なる忌避への恐怖故と知り佐助は言葉を失った。
失敗は叱らなければ。
しかし。
「嫌わないから大丈夫だよ」
告げれば謝り泣き出す子供をこれからどれだけ叱るのかと佐助は抱き締めながら笑った。



【お題:怒るけど、嫌わないから大丈夫】



佐助「それからは隠さなくはなったけど、失敗が怖くなくなったのかやたら無茶する様になっちゃってさぁ。それは今もだけど」
才蔵「貴様が原因だ。責任を取って最後まで面倒を見るんだな」
佐助「わかってますよ」











⑧戦国

佐助が距離を取る様になった。
切っ掛けは幸村の告白。
彼は昔を尊ぶ余り今の関係を壊したくないと幸村の事を遠ざけた。
大切な思い出は幸村にもある。
何があっても嫌わないと言われたあの瞬間は幸村にとって忘れ得ぬ。
しかしこのまま避けられるくらいなら。
嫌われても構わないと幸村は佐助を押し倒した。



【お題:嫌われてもいい】



実は⑥と⑦と⑧の話で繋がってます。
時系列的に⑦→→→→→⑧→⑥










⑨戦国

とある宴で猿飛佐助を売って欲しいと言う男がいた。
忍は道具だ。
金での売り買いは間々ある事。
況してや酒の席での話など軽く流しておけばいいものを。
「本人を前に命の半分を奪うと宣うとは…」
いい度胸だとあわや大乱闘の武田分裂の危機に、佐助は幸村を羽交い絞めで止めながら赤くなる頬を隠した。



※幸村はザルなので素面。

【お題:いい度胸してるね】



命の半分(佐助)奪う宣言でぶち切れしてる真田さんですが、普通にもう半分である自分自身を奪う(お前を殺す)宣言されてもかかって来いとケロッとしてる。その時は代わりにもう半分(佐助)が静かにぶち切れる。










⑩不明
 
最近佐助を見ると妙に腹が減る気がした。
もやもやした飢餓感と噛み付きたい衝動。
もしや己は真の鬼やも知れぬと告げれば佐助は恐れる所かにこりと笑い。
「大丈夫。お腹一杯食べさせてあげる」
だから全部食べてねと覆い被さる彼もまた飢えた獣の目をしていて。
己だけではないと幸村は安堵し目を閉じた。



その後目一杯食べさせられたと言うか寧ろ食べられてしまった幸村。しかし飢餓感は治まったと言う…

【お題:全部食べて】
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プロフィール
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早和
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非公開
自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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