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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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唐突に上田に行ってきました!!
楽しかったー!!
https://twitter.com/sayori_888/status/1018441813298855936





ログは108個目。
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。










・佐幸
・戦国、現代、女体化混在





【140字集(108)】











①現代・転生

昔彼を寝かし付けるのは己の役目であった。
添い寝が必要な幼い頃から多くを背負った最期まで。
思い詰め眠れぬ夜は腕に抱いて眠らせた。
それが今や逆転してしまったなと佐助は笑う。
夏になると眠れぬ己を同じ様に抱く幸村。
大丈夫だから寝てしまえと掛ける言葉まで同じで佐助は泣きたい思いで目を閉じた



【お題:眠ってしまおうよ】










②戦国

何者にも代え難い腹心を右腕と称する事がある。
ならば佐助がそれだと笑う幸村に腹心を右目と称する政宗があんたには立派な腕があるんだから二本も腕はいらねぇだろと揶揄うと。
「ならばこの腕切り落とされるが宜しかろう」
差し出す右腕と本気の目に政宗は息を飲み、盗み聞いた忍は熱くなる顔を隠した。



「真田にそう言った冗談は通じないと御存知でしょう政宗様…ご自重なさいませ」
「OK、俺が悪かった。あんたが槍を握れなくなったら俺の楽しみも半減だ。だからその腕下ろしな」
「それはようござった。腕が落ちても佐助がおれば負ける気は致しませぬがやはり貴殿とは直接雌雄を決しとうございます故」
「だとよ、猿」
「あんたってほんと性格悪い!」

【お題:腕】











③現代

ある日幸村の首に赤い痕があった。
しかしそれは虫刺されで、拍子抜けの様な安堵した様な気持ちで周囲は何だと息を吐いた。
そんな中一人佐助は。
「蚊って血を吸った時に自分の唾液を入れるんだよ」
それが痒みの原因だから毒を吸い出すのだと嘯いて。
唇を寄せ強く吸うのに周囲はお前はと声を詰まらせた。



「結局お前がつけるんかい!」

【お題:さりげなく キスマークをつける】










④現代・転生
 
転生した平和な世は主従と言う契約も命をかけ彼を守る機会も佐助に与えてはくれなかった。
己は彼に必要かとそんな不安を見透かした幸村がならば新たな約束をやると佐助に渡してくれたのは。
「俺のものと言う約束の証ならそれだろう」
躊躇いながらも佐助は幸福に泣きたい気持ちで銀の指輪を指に嵌めた。



俺の方こそお前を繋ぎ止める術もなく不安にこんな物を買っていたと知ればお前は笑うだろうか・・・

【お題:戸惑いながら 指輪をはめる】










⑤現代・転生
 
弁丸が夏祭りに行きたいと言う。
彼の望みは聞いてやりたい佐助だがこればかりは難しい。
嘗て夏の噎せ返る熱気の戦場で主と逸れ失った佐助に夏の人混みは鬼門なのだ。
しかし渋る佐助に弁丸は。
「逸れるのが怖いなら弁が手を繋いでやる」
だから大丈夫だと微笑み差し出される手を佐助は泣き笑いで握った。



手を繋ぎ逸れずに済んだ夏祭りは何だかんだ楽しかったらしい。
【お題:迷子にならないよう手を繋いでいる佐幸】










⑥戦国

子供の遊びの定番は鬼ごっこと隠れ鬼。
はしっこい弁丸は前者の方が得意だがやりたがるのは後者ばかりだ。
次男で加えて妾の子。
放っておかれた彼はこの言葉聞きたさに。
「弁丸様見つけた」
寂しさが癒えるなら何度でも言ってあげると佐助は見つかったと嬉しげに抱きついてくる幼子を力の限り抱き締めた。



【お題:やっと見つけた】











⑦戦国
 
戦場で幸村は幾ら言っても一人で駆け出す。
昔の弁丸は何処に行くにも佐助を連れ立ちたがったのに。
昔は可愛かったなぁと佐助が大きく溜め息を吐くと。
「お前が追い付かぬ訳がなかろう。蒼天疾駆、猿飛佐助?」
向けられた挑発的な笑み。
「可愛くない台詞!」
佐助は叫びながらも己の頬が緩むのを感じた。



【お題:可愛くない台詞】










⑧戦国
 
海辺で手負いの忍を拾うと程なく主が捕らわれたと勘違いをし奪還に乗り込んで来た。
真剣な様子につい悪戯心で。
「ここは鬼ヶ島。人なんざ鬼の腹ん中よ」
笑えば彼は斬りかかり。
「ならばその腹捌いて某が食ろうてやらねばなりますまい」
その表情に彼も又鬼の名を持つのだったと元親は頬をひきつらせた。



佐助が慌てて止めて事なきを得る。その後はめいっぱいお詫びとお礼をしましたとさ。めでたしめでたし。

【お題:魔物は腹のなか】











⑨戦国
 
佐助と深い仲となった翌朝、体は多少痛むが病でもあるまいと幸村はいつも通り槍を握った。
呆れた様に溜息を吐き縁側で鍛練を見守る佐助。
それはいつもの事だが佐助の視線が妙に柔らかい気がして気恥ずかしい。
堪えきれず目隠しをすれば笑った佐助にその手を取られ、掌に口付けられ幸村は跳び上がった。



【お題:真っ赤になって 目隠し】










⑩戦国

誰にも言わず長期で敵方に潜入すると佐助が寝返ったと噂が立った。
しかし無言で戻った佐助に幸村は何の警戒もなくお帰りと笑い駆け寄った。
「佐助が俺を裏切る訳がない」
彼は言うが、今こうしている事こそ主に対する裏切りだよなと佐助は久方の逢瀬に強く抱き付く幸村の身を僅かな罪悪感と共に貫いた。



お題:裏切り】






 
 

     
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早和
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自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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