愛嬌、愛らしさ、懸命
静かな思い
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夏の高校野球の地区予選が始まりました!
今年も楽しみです!!
ログは47個目。
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。
・佐幸
・戦国、現代、女体化混在
【140字集㊼】
①戦国
長には情緒が足りないと小介は憤っていた。
気になっていたある店の可愛い娘。
それをどんなに力説しても佐助ははいはいと御座なりなのだ。
しかしそれは仕方ないと仲間は言う。
「奴の可愛いは全て幸村様にしか向いていない」
足りないのではなく集約し過ぎているのだと聞き、小介は納得して怒りを収めた。
「まあ、確かに幸村様以上に可愛い人はいませんけど」
そう言い切れる程度には十勇士は皆揃って主馬鹿。
【お題:はいはい、可愛い可愛い】
②戦国
戦国最後の闘いは家康の勝利で幕を閉じた。
倒れ伏す紅に近付くとその指が触れる刹那、周囲から影が吹き上がる。
「駄目だよ」
耳に響く冥い声。
「あんたは生かして傍に置きたいんだろうけど。でも駄目。この人は俺様が連れて行く」
鬼はお天道様の下じゃ生きられないよと影は笑い、地の底へと消え去った。
消えた先は果ての地かはたまた地獄か。
二人の生死も行方も知れぬまま・・・
【お題:連れて行くから】
③現代・転生
一人旅が趣味の佐助。
目的は人探しだが年に一度の初夏の松代だけは違う。
「久し振り、旦那…今年も来たよ」
花を持っての墓参り。
守れなかった不甲斐なさと未だ見付けられぬ悔しさを堪えると。
「何だ、辛気臭い」
それは佐助の顔か供え物か。
団子は無いのかと笑う声を佐助は信じられぬ思いで振り仰いだ。
「久し振りだな!」
言葉は先の己のそれと同じなのに、嬉しさに涙が溢れた。
【お題:一人旅 と 久しぶり】
④戦国・3
お館様が倒れた時、甘やかし過ぎたなとは思ったのよ。
だってあの人実力はあるんだから!
なので暫くは心を鬼に厳しく接してた!
つもりでした!
けど…
「長、もう厳しくするの止めたんですか?」
「長、甘いです。駄々もれです」
何かもう自分の沼が想像以上に深い事を思い知って諦めるしかないなと思った。
その内「あれ以上に厳しくとか、お前らどんだけ鬼なの!?」とか言い出して皆は「あ…(察し)」ってなる。
【お題:第三者いわく、】
⑤現代
幸村は悪天候になると窓に貼り付き離れなくなる。
それが佐助は気に入らない。
只の幼子の様な非日常への興奮ならまだ我慢も出来ようが。
打ち付ける雨。
その奥で光る雷に幸村が見ているものは。苛立ちを抑えきれず腕を引き強引に口付ける。
今日は優しく出来そうにないなと佐助は己の余裕の無さを嗤った。
【お題:嵐の中で】
⑥戦国
真田が徳川に特攻をかけると聞きかすがは佐助を訪ねた。
さぞ辛気臭い顔をしているだろうと思ったが。
「俺様明日死ぬんだって!」
佐助は飄々と笑っていた。
「囮を頼むって。俺の為に死んでくれって、旦那が!」
命じた主の気持ちは解らぬが、受けた佐助の幸福は解る気がしてかすがはそうかと背を向けた。
その笑顔に、もう止める事は叶わないのだなと知った。
【お題:明日死ぬんだってさ、】
⑦戦国・死ネタ
最後の戦。
己の全力を尽くし、負けはしたが悔いはないと幸村は言った。
ただあと一つだけ望むとすれば。
「政宗殿にも家康殿にも届かぬならば…せめて最後はお前の手で…」
名も知らぬ者よりは愛する者の手で。そう請われ、佐助は己も既に力の入らぬ両の手を、唯一の主と定めた人の首にそっと回した。
「ホントに、最期まで我が儘ばっかり言ってくれちゃって…」
直ぐに追いかけるから待っていて。
【お題:仕方なく 首を絞める】
⑧戦国・4
今までどんな事でも軽い態度で流していられた。
仲間が死んでも、雇い主が死んでも。
仕方ないよねと笑っていられた。
その方が生きやすかったのだ。
なのに幸村が倒れたと聞いた瞬間血が凍った。
頭が真っ白になった。
自分の弱い部分を思い知らされ、佐助は眠る幸村の脇で頭を抱え一人途方に暮れていた。
それでも与えられたものの方が遥かに多くて、今更手放す事など出来る筈もなく。
4の佐助さん。
【お題:笑い飛ばしてしまいたかったのに】
⑨戦国
長と幸村様が真剣な顔で向き合っていた。
特に長は不機嫌そうで。
「俺様が間違う訳ないだろ!」
怒鳴り声にすわ喧嘩かと思いきや、幸村様の腕を掴み上げた長が何をするかと思えば姫抱っこ。
「ほら見ろ、軽い!」
目方が減ったとぼやく長に言いたい事は山程あれど余りに真剣な様子に皆はそっと口を噤んだ。
その計り方はどうだとか、それで目方の増減が分かるのもどうだとか、そんな事でそんな真剣に怒るお前はどうだとか。(←山程)
【お題:真剣に お姫さま抱っこ】
⑩戦国
佐助は汚い仕事を幸村にさせない。
寧ろ隠す素振りさえ見せ、自ら請け負い遠ざける。
幸村とて武士だ。
綺麗事では済まぬ現実を知っているし理解もしている。
任せろ頼れとまでは言えないがせめて共に背負わせてほしいのに。
今は無理でもいつかはと、幸村は願い夜闇に消える彼の背中を今は黙って見送った。
【お題:共犯者になれたなら】
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プロフィール
HN:
早和
性別:
非公開
自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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