愛嬌、愛らしさ、懸命
静かな思い
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ログは44個目。
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。
・佐幸
・戦国、現代、女体化混在
【140字集㊹】
①戦国
日常の中で雨垂れの音を、風の音を、草笛の音を、美しいと無邪気に笑う幸村を知っている。
そして同じ声で戦場で刃の交わる音を、猛る獣の様な人の唸りを、叫びを、美しい音色だと陶然と笑う幸村も。
その有り様を畏怖する者もいるけれど。
無邪気に人を屠る修羅の子を佐助は美しく愛おしいと思っていた。
【お題:美しき音色】
②戦国
初めて彼を見た時明るい子供だなと思った。
如何にも愛されて育った子供らしいと。
それが間違いだと知ったのは彼が母親といるのをみた時だ。
邪険にされても笑顔で後を追う姿。
子供なりに愛を得ようと必死なのだと知れば切なく、佐助はまた怒られてしまったと笑顔で戻ってきた子供を力の限り抱き締めた。
一気に母性に目覚めた忍の過保護なおかん振りはここから始まる…
【お題:私を愛して】
③戦国
佐助が主に告白されたらしい。
すわ惚気かと思ったが本人は困っているとの事。
「あんな小っこい頃から面倒見てた相手にその気になんかならないって!」
ならばあれを見よと肌も顕に鍛練に耽る主を指差すと途端に前屈みになる癖に。
「今のは魔が差したの!」
往生際が悪すぎると才蔵は佐助を蹴り飛ばした
「主を魔とは何事だ!」
「え!?そこ!?」
【お題:魔が差したら】
④戦国
佐助は己などには心底勿体無い男であった。
能力を活かしきれず、最後は負け戦に引っ張り出して殺す。
本当にどうしようもない主で申し訳なかったと出陣前にそう告げると彼は笑って。
それでも俺様にとってはあんたが一番の主だったよと。
色々なものがこみ上げて幸村は顔を隠す様にその背中に飛び付いた。
「行くぞ、佐助!真田が力、天下に知らしめて見せようぞ!」
【お題:照れながら とびつく】
⑤戦国
告げた事はなかったが、貧しくも九度山の生活が佐助は嫌いではなかった。
幸村の命が脅かされる事なく平穏に過ぎる日々。
幸村も満更でもなく麓の子供と遊んでいた。
なのに。
届いた一通の書状。
改めた途端に目の色が変わって。
「佐助!最後の戦だ!」
子供の様に目を輝かせる彼に佐助はそっと目を閉じた。
【お題:知ってたよ、君の答えは】
知っていたからこそ、ずっとこのままでいたいね等とは言えよう筈もなく。
⑥戦国
最初の印象は何も知らないお坊ちゃん。
父親が、いずれ己が、人を殺すを生業にするなど考えもしていない様な。
しかし城に曲者が侵入た際、斬りかかってきたそれを小刀で一閃。
頸動脈を見事に切り裂き血飛沫を浴びながら。
「突いた方が返り血は少ないか」
淡々と告げる子供に佐助はひゅうと口笛を吹いた。
父親が、いずれ己が、人を殺すを生業にするなど考えもしていない様な。
しかし城に曲者が侵入た際、斬りかかってきたそれを小刀で一閃。
頸動脈を見事に切り裂き血飛沫を浴びながら。
「突いた方が返り血は少ないか」
淡々と告げる子供に佐助はひゅうと口笛を吹いた。
以降、刀よりも槍の稽古に励むようになった弁丸様でした。
【お題:何も知らない】
⑦戦国・捏造十勇士
小介は数刻前の己の発言を悔いていた。
主好きは真田忍の共通項だが長のそれは次元が違う。
今日も如何に主様が可愛いかを語ってくるので、主の話は兎も角惚気は勘弁してくれとつい可愛い以外の言葉はないのかと言ってしまったが運の尽き。
今度は延々続く格好いい俺様の旦那攻撃に小介は深く嘆息した。
【お題:可愛い以上の言葉ってないの】
⑧-①戦国
佐助の腹には大きな火傷の痕がある。
先の戦で大怪我を負い、止まらぬ出血に幸村が焼いて傷口を塞いだのだ。
未だ疼くその傷を幸村は無遠慮に拳で押すのでちょっとと佐助か非難すると。
「その痛みは生きている証だ」
俺以外に与えられるは許さぬぞと独占欲混じりの幸村の言に佐助は心得ましてと苦笑した。
佐助さんの意識が戻るまで実は凄く心配してた幸村さん。
【お題:君がくれる痛み】
⑧-②
佐助の腹には大きな火傷の痕がある。
先の戦で大怪我を負い、止まらぬ出血に幸村が焼いて傷口を塞いだのだ。
未だ疼くその傷に己より余程痛まし気な顔で幸村が触れる。
「痛むであろう?」
済まぬと落ち込む彼に痛みもあんたに与えられた物なら悪くないよと佐助はうっとり手を重ね震える指先を押し付けた。
旦那の炎で焼き印て所有印みたい、とか内心恍惚に浸ってる忍。
同題で二つ目。
⑨現代
幸村が家で着るシャツの殆どは白の無地だ。
何故か佐助はそればかりを買って来るが、特に拘りもないので幸村は黙ってそれを着ている。
そしてその白のシャツを一点の汚れもなく綺麗に洗濯するのは佐助の仕事。
眩い白にシャツが暗喩であると気付いた政宗達は、話を聞きながらそっと幸村から目を逸らした。
「真田も大変だな…」
「そうであろうか?身が引き締まりますぞ!」
「そのシャツを汚せるのも脱がせられるのも俺様だけってのがまたいいよね!」
「てめぇはちったぁ自重しろ猿飛!」
【お題:真っ白なシャツ】
⑩戦国
一、降伏。
二、豊臣を説得。
三、徳川を説得。
四、家康暗殺。
五、俺様と逃亡。
五本の指を広げて佐助がどれを選ぶかと聞いてきた。
どれも佐助が己の事を考えた末の選択肢と知っている。
それでも己が選ぶのは。
手を取り包む様に指を折り曲げる。
すまぬなと告げれば佐助は知っていたけどと悲し気に笑った。
例え何も残らなくても・・・
【お題:五本ゆび と 選択肢】
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プロフィール
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早和
性別:
非公開
自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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