愛嬌、愛らしさ、懸命
静かな思い
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絶賛アンソロ原稿中です!
でも何とか一山は越えたのでこのまま頑張りたいです。
終わったら書きたい話もいっぱいあるので!!
そんな合間の140字ログは43個目。
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。
・佐幸
・戦国、現代、女体化混在
【140字集㊸】
①現代・転生
六歳の時突然現れ両親を殺した男は言った。
「旦那、迎えに来たよ」
差し出された血塗れの手を不思議と怖いとは思わなかった。
表では優しい振りをし裏で振り下ろされる白い手の方が幸村は余程怖かった。
あれから十年。
連れられた男の部屋で聞く時効撤廃の報道。
幸村は暗澹たる思いで己を抱く手に縋った。
記憶有佐助さん×無し幸村(被虐待)。現代だろうが何だろうが旦那を守る為なら佐助さんは人殺しも厭わない。
【お題:殺人犯と十六歳の恋】
②現代
幸村は甘い物が好きで苦い物が苦手だ。
なので珈琲は当然後者に入るが、とある理由で毎日の様に専門店に出入りしている。
目的はそこで働く年上の幼馴染み。
エプロン姿が格好いいとか、彼目当ての女性客が心配だとか。
諸々の理由をひた隠し。
「こ、珈琲が好きなのだ!」
幸村は甘いカフェオレに口付けた。
佐助さんも分かってて幸村のカフェオレはミルクたっぷり。
【お題:微々たるカフェ・オレ】
③現代
またかと幸村は怒鳴った。
二泊三日の部の合宿。
帰ると台所は使われた形跡が無くゴミは幸村が家を出る前に捨てた牛乳の空箱だけ。
「ちゃんと食事を摂らぬか!」
一人になると途端に不摂生になる佐助を幸村は叱り飛ばしたが。
「栄養より俺様旦那不足」
抱き締められ甘える態度に幸村は深い溜め息を吐いた。
入院騒ぎにもなった事のある佐助さんにちゃんと叱らねばと思いつつも絆されて強く言えない幸村さん。
【お題:君不足】
④戦国・死ネタ
完全なる自業自得だ。
真撃に想いを告げてきた彼をこれまで軽くあしらってきた己のツケ。
主の命がいよいよ尽きようかと言う時、最期くらいは構わないかと己の想いを告げたのに。
俺様もあんたが好きだったよと伝えたら。
「佐助は優しいな…」
同情などでは決して無いのに。
届かぬ想いに佐助は臍を噛んだ。
【お題:どうせ嘘なんでしょう?】
⑤現代・転生
幸村は夢の中の男に恋していた。
たかが夢。
解っていても常に傍で慈しんでくれる男を思わずにいられなかった。
彼を思い涙し目覚めた事もある。
だから現実で彼を見つけた時は驚いた。
どうせ叶わぬ恋ならば頭が可笑しいと思われても告げて玉砕してしまえ。
幸村は咄嗟に手を伸ばしすれ違う男を引き留めた。
記憶無し転生。
佐助さんも同じ前世の夢を見てて両想いでハッピーエンド!
【お題:ファンタジックに失恋しましょ】
⑥現代・転生
武士の不要な太平の世では共に畑を耕そうと話していた。
結局幸村はそれを見ずに終わったが、その為か今彼は家庭菜園に夢中だ。
水の遣り過ぎでいつも途中で枯らしてしまい。
「愛情をかければ上手くいくと言われたが…」
落ち込む彼に旦那は掛けすぎだから少し俺様に分けてと佐助は水差しを取り上げた。
「俺様は枯れないから安心よ?」
「ば、馬鹿者!」
じょうろ持ったままちゅぅ。
こっそり植物に嫉妬した佐助さん。
水=愛情的な。
【お題:能無しビニールハウス】
⑦現代・転生
昔から緑の物が好きだった。
お前には似合わないと言われたし自分でもそう思うのに、焦がれる気持ちを抑えきれずなけなしの小遣いを貯めて買った。
出歩く為でなく買った迷彩柄のジャケットを部屋でこっそり羽織ったり。
後に出会った酷く緑の似合う男に苦笑されるまで幸村のその収集癖は続いたのだった。
前に呟いた無意識に佐助を求める幸村の話。
迷彩の服着ると落ち着いてそのまま眠ってしまうと言う話を聞いてメロメロになる記憶有り佐助。
【お題:あなたを探してしまう】
⑧戦国
人を信じるは幸村の美徳だが余りに過ぎて佐助は心配し通しだ。
今日も戦で囮を買って出、援護の佐助が失敗すれば命も危ういと言う場面で。
「俺の命、預けたぞ!」
軽々と投げて寄越された其れ。
この戦国乱世で裏切りなど考えもつかぬ様に。
そんな幸村にやはり己が目を光らせねばと強く思う佐助であった。
「身内でさえ何があるか分からないのにあんなに信じやすくてさぁ…」
「幸村様が長以外にあんな事言うの聞いた事ありませんけど」
「…え?」
【お題:君に預ける】
⑨戦国(落花先生「十年ロマンス」設定)
道場で滑った幸村が突っ込んできた。
受け止めた体は思いの外軽く未完成の少年の柔らかさを持っていた。
十年で成長したなとかこんな薄い肩に武田の全てを背負っていたのかとか。
思うと堪らず佐助はその体を抱き締める。
ついでに首に口付けると腕の中で悲鳴が上がった。
「は、破廉恥!」
「あ、この反応も懐かしい!」
大好きな落花先生の「十年ロマンス(先ノ章)」設定をお借りしてしまいました。
【お題:少年・柔らかな】
⑩不明
新月の夜は陰の力が強くなる。
一方満月の夜は陽の力が強くなる。
月明かりの中妖しく体を揺らめかせる幸村は陽の気に充てられ常になく積極的だ。
しがみつきもっとと強請るその姿に、新月に己の思うまま振る舞うのもいいけれどこれはこれで悪くないなと佐助は笑って請われるままにその身体を揺さぶった。
新月も満月もどっちも美味しい佐助さん。
【お題:妖しき月夜】
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プロフィール
HN:
早和
性別:
非公開
自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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