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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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秋に一度また上田に行きたいなぁと思っておりましたが…行けるかな~。

上田は心の故郷…
里帰りしたいですね。





SSは140字集です。
Noとして140。数としては1400個となりました。
長くお付き合い有難うございます。










・佐幸
・戦国、現代、女体化混在

※何でも許せる方向け。





【140字集(140)】










①現代・転生

平和な今を生きる彼に己の様な存在は必要ない。
そう思った佐助は幸村と再会しても記憶がない振りをした。
誰だっけ?と告げれば即座に飛んできた鋭い拳。
「お前が俺を知らぬと言うか!」
そんなのは許さぬと怒りも顕に叫ぶ言葉も拳も余りに重く、佐助は立ち上がれずに仰向けのまま痛む顔を両手で覆った。



幸「そんな事を言うくらいならまずその涙を止めてからにしろ!」
佐「違います~。これは今殴られて痛いから出たんです~」
幸「殴る前から出ておったぞ」
佐「見間違いです~」
【お題:誰だっけ?】

↓その後
https://twitter.com/sayori_888/status/1411672690583171074










②不明・七夕

七夕の夜に渡された短冊。
書けたかと覗き込む幸村に佐助は答える。
「そうだね…あんたと一緒に…」
生きるとか?
続く筈の言葉は幸村の物言いた気な視線で遮られる。
きっと気付いているのだろう。
それが嘘だと言う事に。
本当は――
あんたの為に死にたいと。
佐助は真っ白な短冊を手に光る星空を見上げた。



【お題:吐いた嘘を見抜いてしまう貴方が嫌い】










③現代・転生

佐助と。
その名を呼ばれたくて何度も請うた。
生まれ変わり、忍ではなくなり、今の名があっても。
昔の名で呼ばれる事で今も彼の傍に在れる気がした。
と言うのは建前で。
「どうした、幸吉?」
そっちの名前は気恥ずかしいから普段呼ぶのは勘弁してと佐助は嘗ての主からの賜り物をひそり胸の奥にしまった。



その名は親ではなく幸村からの賜り物。
特別だから隠して奥に。
知るのは俺と貴方だけ…

【お題:名前を呼んで】


↓設定
https://twitter.com/sayori_888/status/1416746004976525317










④現代

他人と物の共有を好まず飲食など以ての外。
幸村には潔癖な一面があった。
皆がそれに気付かぬのは佐助の所為。
佐助相手に平気で抱き付き、回し飲みをし、食いかけに齧り付く。
誰がそうと気付くだろう。
しかし教えるつもりはない。
佐助は真実を秘めたまま横から齧り付いた所為で汚れた幸村の口を拭った。



「潔癖云々よりお前らの距離感のが信じられねぇわ」
政宗様に言われたけど気にしない二人。

【お題:みんなの見ている中口元を拭う】










⑤現代・転生

昔は毒を、今世は髪や爪を。
入れられ手作りが苦手になった幸村は、しかし佐助の手料理は好んで食べる。
ある日佐助が体に毒な俺様の一部を入れたよと告げて料理を差し出すと。
彼は迷いもなく食い付き美味いと一言。
「何を入れたのだ?」
「…俺様の愛情」
美味い筈だと笑う幸村に佐助は照れて顔を伏せた。



幸「それは毒にはならんだろ」
佐「何でも摂り過ぎれば毒なもんだよ」

そんなもんかと笑う彼。それでも食べる手は止まらない。

【お題:お味はいかが?】
 


★バレンタインの二人と繋がっている様ないない様な。
【佐幸】策士策に溺れても
 
★戦国でも似た様な事してる二人。
https://twitter.com/sayori_888/status/864480215912767488










⑥現代・転生

昔幼い時分に毒を盛られた事があった。
食事に不安を持った己に差し出されたのは水っぽい粥。
当時携帯食を茹で戻すしかした事のなかった佐助の初めての手料理は、けれど涙が出る程美味しくて。
「…俺様の愛情」
今また食べる同じ味にあの時の彼の思いを知り、幸村は胸が詰まる心地で甘い毒を飲み込んだ。



四百年の時を経て尚、身の内に積もる甘い毒。

【お題:懐かしい味】

⑤の続き。
その内再開した政宗様がこの事を知ったら元忍の満足顔に苛立って「デトックスしろデトックス!!」ってめちゃめちゃ水飲ませようとする。(※まだ未再会の為心穏やかな元忍)










⑦現代・転生

来世も共にと指切りをした。
なのに彼を見つけられず過ごす日々。
小指の付け根の痛みだけが虚な心をこの世に繋ぐ。
いっそ罰として指を切り落とせば彼に会えるだろうかと思う頃、背中に突進してきた小さな子供。
「遅い!」
忍の癖にと胸を叩く拳の方が指を切るより余程痛いと佐助は幸福な罰を受け止めた。



ゆびきりげんまん。
一万回でもこの痛みを…

【お題:ゆびきりげんまん】
 
因みに前世で佐助は幸村の死後に幸村と自分の指を切り落としていて、その証で今の二人の小指の付け根には小さな赤い筋があるけど再開後はその痕は少しずつ消えていく。










⑧現代

教室で隠れて口付けたら幸村に怒られた。
明らかな照れ隠し。
それすら可愛いと思っていたら見抜かれ更に機嫌を損ねる。
「何を考えておる」
可愛いと素直に言っても嘘を吐いても怒られる。
何と返すか考え佐助は。
「可愛くない台詞を言う口は塞がなきゃなと」
告げてもう一度口付ければ今度は頬を抓られた。
 
 
 
それもやっぱり照れ隠し。
 
【お題:可愛くない台詞】
 


誕生日のお祝いにあさぎ先生から頂いた素敵絵を元に!
リクは「向かい合っておでこがくっつく距離で頬に触れてる二人」でした。
先生有難うございました!!!
https://twitter.com/asagi_4793/status/1431645384967790596









⑨現代

進展しない幸村との仲に焦れた佐助はある日彼の唇を奪った。
昔のCMを真似、人形を介して。
「奪っちゃった~」
これで少しは意識してくれるかと思ったら、奪うの言葉に負けん気を刺激された幸村は佐助の胸倉を掴んで引き寄せ。
「奪い返したぞ!」
直接の口づけ。
その得意気な顔に佐助は顔を覆い蹲った。



幸村の行動は佐助の思惑を大きく外れていたけれど、これを切っ掛けに二人の仲は進展するので結果的に佐助の願いは叶う事になる。その前に自分がした事に幸村が気付いて大騒ぎになるけどそれもまた幸せ。

【お題:唇を奪って得意気に笑う佐幸】










⑩戦国

あれ程冷静で聡明な男が本気で言っているのに腹が立った。
同時に忍としてこう言う事に慣れている筈の男が緊張している事に歓喜した。
触れたら汚してしまうなどと宣う男を怒鳴り説き伏せ漸く迎えた初の接吻。
おそるおそる唇に触れた熱が愛しくもどかしく、幸村はこれでは足りぬと佐助の唇に咬み付いた。
 


【お題:おそるおそるちゅー。】










 
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プロフィール
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早和
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自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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