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愛嬌、愛らしさ、懸命 静かな思い
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明日はいよいよ戦煌ですね!
しかし最近関東の電車の止まりっぷりが凄いので心配です。
台風も逸れはするけど影響で風が凄いみたいですし・・・
何事もありませんように・・・
 
 
 


ログは113個目。
見易さの為に改行などの手を若干加えております。
戦国、現代など混在しておりますのでご注意下さい。










・佐幸
・戦国、現代、女体化混在





【140字集(113)】





①戦国
 
佐助は忍小屋でも気を抜かず味方も完全には信用していない。
しかし忍にも限界はある。
これではいつか潰れるぞと思っていたら。
「佐助ぇ」
「はいはいどうしたの、弁丸様?」
飛んで来た幼子を抱き上げた子忍のその表情。
守るべき主といる時が一番気が抜けると言うのはどうなんだと忍達は苦笑し見守った。



それが大きくなると「常に気を張っていてそれを忘れさせてくれるひとときは、やはり幸村とのやり取りです(公式)」になる。
【お題:回復薬】










②戦国

幸村を庇い戦で負った腕の傷。幸村が手当てすると言うので好きにさせた。
忍の手当てなど主がする事ではないが言い出したら聞かないのは知っている。
しかしやはり断るべきだったと佐助は思う。
不安げに服を脱がせようと裾を引く様は褥での所作に似て。
佐助は必死に己も彼の衣服を剥ぎたい衝動を堪えた。



【お題:不安そうに 服を脱がす】










③戦国・死ネタ

後悔ばかりが胸を刺す。
幼い頃安易に忍の名を呼ぶなと言った事。
大将だからと突き放した事。
全て彼の為にと思っていたが、そんなのは彼が生きていてこそだった。
ねぇ、目を開けて、名前を呼んで、笑ってよ。
もう間違えないからどうかもう一度だけと千切れた鉢巻を押し頂き佐助はいもしない神に願った。



やり直したい。 どうかもう一度だけと願った心は届かない。 分かっている。 神などいやしない事。 自分の神様は今消えたのだ…

【お題:もう一度だけ】

墨屋先生の素敵絵を見て思わず滾りました。
https://twitter.com/LgBojpiXFgnqg7x/status/1044217583430361088










④戦国
 
戦で佐助を失った後も幸村の様子は変わらなかった。
しかし直後彼が弄した策はいつもの彼らしからぬ手段を選ばぬ苛烈な策。
今まで佐助が秘密裏に行ってきた様なそれを当然の様に。
「確実な策と思うたが…おかしいか?」
首を傾げる幸村の笑わぬ笑顔にあの男の喪失の大きさをひしと感じ才蔵は歯噛みした。



【お題:笑えない笑顔】


前に呟いたネタで140字。そして描いて頂いた絵が本当にイメージぴったりでした…
https://twitter.com/sunabakayoko/status/1034311081550737408










⑤戦国
 
己などが手に入れていい人ではないと幸村がそれを言おうとする度佐助は手で幸村の口を塞いだ。
あんたは親愛を勘違いしてると言い聞かせ。
しかし戦で討たれた幸村がそれでも最後にと紡いだ言葉は。
「例え信じて貰えずとも俺は…お前の事が…」
それ以上言わなくていいと佐助は手でなく唇で言葉を遮った。



もう、分かったから・・・

【お題:もうなにも言うな】

幸村は瀕死の重傷だったけど何とか持ち直してこの後幸村を失いかけた事で腹を括った佐助と両思いになってもいい。










⑥現代
 
保険医の趣味で棚に並ぶホルマリン。
生物室でもないのに悪趣味だねぇと絆創膏を貰いに来た佐助は呟く。
「体の一部を保存なんてさ」
言うと保険医は貴方がそれを言いますかと。
「真田幸村の死体、小指が綺麗に切られて見つかりませんでしたが」
何処に隠したのかと問われ佐助は無言で笑い己の腹に触れた。



【お題:ホルマリン漬けの小指】











⑦戦国

幸村は直ぐに我慢し己を追い込む。
体力の限界まで続ける鍛練も夏場の灼熱武田道場も。
冬には寒中水泳まで。
普段のそれは呆れるだけだがこの時ばかりは特別だと佐助は必死に堪える幸村を見下ろし笑う。
かみ殺す声も震える体も。
快楽に耐える姿は堪らないと、佐助はそれを突き崩すべく舌舐めずりした。



【お題:我慢しないで】










⑧戦国
 
その男は過去に己の前に現れていた。
里が滅んだ際に一度だけ。
男は過去をやり直したいかと聞くので佐助は鼻で笑い背を向けた。
そして今、倒れ動かぬ幸村に慟哭する佐助の前にその男はあの時と同じ言葉で現れた。
「初めまして少年」
もう少年ではないなと笑う男の甘い囁きに佐助はふらりと手を伸ばした。



例え理に反していようと、もう一度貴方のいる世界をやり直せるのなら・・・

【お題:はじめまして、しょうねん】


以前に書いたこれの続き的な。そうしてループ世界に組み込まれていく佐助。
https://twitter.com/sayori_888/status/1044589781735206914










⑨現代・転生
 
現世で見つけた己の影は引き止めた幸村に人違いだと宣った。
ので眼前で階段から身を投げ出すと彼は慌てて飛び降り幸村を庇う。
やはり佐助であろうと問い質せば彼は顔を逸らし。
「あんたを失い世界を呪った…あの時代を滅茶苦茶にした俺に合わせる顔なんて…」
顔を覆う男の頭を幸村は堪らず掻き抱いた。



「すまねぇ、旦那…あんたはそんな事望んでないって分かってたのに…」
「もう良い…何も言うな…」

例え世界を滅茶苦茶にしようとも、そこまで己を思い尽くしてくれた哀しい忍を誰が責められようか…

夏の陣あと呪いを振り撒く存在になった佐助は多分政宗様か兄上が引導を渡してくれた。
【お題:お願いです、見ないで】










⑩戦国
 
顔半分の仮面をつけただけのバレバレの嘘。
幾ら幸村とて信じるとは思わなかった。
しかもその理由。
試練の後に聞いてみたら。
「正体を問うた際に貴殿が佐助の友と申された故」
佐助ならば佐助と言う筈だ佐助が自分を騙す筈がないと言う全幅の信頼からと知り佐助は仮面が赤い頬を隠してくれる事を願った。



これからも佐助をお頼み申すと同じ言葉で、今度は頭を下げた主を慌てて止める。 色々な意味でこの秘密は墓まで持って行こうと誓う佐助であった。

10/5は天狐の日!
【お題:嘘が嫌いな君】



   
     
     
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プロフィール
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早和
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自己紹介:
戦国BASARAの佐幸と真田主従と武田軍と西軍大好きなBASARA初心者です。
3→宴→2(プレイ途中)からの現在は4に四苦八苦中(笑)
幸村が皆とワイワイしつつ、佐助に世話を焼かれているのを見るのが何より好きです。
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